夢幻水滸伝
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第百七十三話 起きた世界での南洋の面々その一
第百七十三話 起きた世界での南洋の面々
日本の面々と話した後で十人は今度は南洋の者達が集まっている焼きそばの出店の方に向かった、ここでだった。
綾乃は気付いた様な口調でこう言った。
「そういえばうち等皆のクラスとかまだあまり知らんわ」
「ああ、南洋とかの連中のな」
「特に二年の子と一年の子な」
「そやったな」
中里は綾乃のその言葉に頷いて述べた。
「三年の連中はともかくな」
「三年の子等は同学年やしな」
「よお知ってるけど」
「けどな」
それがというのだ。
「二年とか一年の子等は」
「まだよお知らんわ」
「それやったら」
リーがここで真面目な声で言ってきた。
「是非共」
「これを機にやね」
「自己紹介を受けようか」
「そうするんやね」
「それぞれの勢力の子達に名乗らせたらいいわね」
アレンカールも話した。
「そうしたら」
「そやな」
リーはアレンカールのその言葉に頷いた。
「それやったら」
「それぞれの子達にね」
「クラスの紹介とかもさせるか」
「そうしましょう」
「ほなな」
「何しろわし等は数が多い」
メルヴィルも言ってきた。
「そやからな」
「こっちも誰がどのクラスか把握したいしな」
トウェインはメルヴィルに続いた。
「そやったらな」
「ここはな」
羅も言う。
「それぞれの勢力で自己紹介してもらうか」
「それがええな」
「そうだな、我々も後で日本組の紹介を受けるか」
リーは考える顔で述べた。
「そうするか」
「ほなそうしてもらおうね」
綾乃は一同の言葉を受けて決断を下した。
「これから」
「それぞれの勢力でな」
芥川も言った。
「これから」
「ほなね」
「まずは南洋組にな」
「とか何とか言ってる間に着いたわよ」
アレンカールが一同に話した。
「南洋の子達のところにね」
「焼きそばの出店だな」
「ここにね」
こうリーに話した。
「実際にもう皆集まってるし」
「なら会話をしつつな」
「自己紹介もしてもらいましょう」
「ではな」
リーはアレンカールの言葉に頷いた、そうしてだった。
南洋組つまり自分とシェリルと共に戦って治めてきた仲間達にこう声をかけた。
「これから自己紹介をしてくれるか」
「ええで」
ロシティーが応えた、褐色の肌に細い縮れた黒髪に痩せて明るい感じの黒い目を持っている、背は一七〇程で痩せた身体である。オレンジのトランクスの水着だ。
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