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夢幻水滸伝

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第百七十二話 プールに行ってその十

「一つな」
「ほな買わせてもらうな」
 中里が応えてだった、十人それぞれかき氷を注文した。いちごもレモンもブルーハワイも抹茶もみぞれもあったのでそれぞれ注文して食べはじめる。
 その十人に吉川、グレーの競泳用の太腿を覆った水着の彼が言ってきた。
「どうだ」
「美味いな」
 中里は吉川に笑顔で応えた。
「かき氷はやっぱりいちごや」
「いちごか」
「僕的にはな」
「私は今はレモンを食べているが」
「そのレモンもかいな」
「いいと言っておく」
 こう言うのだった。
「その様にな」
「確かに」
 緑のトランクスの水着の太宰も言ってきた。
「レモンもいいですね」
「自分今それ食べてるな」
「いちごも好きですが」
「レモンもええか」
「これはこれでまた」
「そうなんやな」
「かき氷はこれでごわす」
 北原はこう言って自分が食べている白熊を出した。
「これ一択でごわす」
「鹿児島名物やな」
「これこそが至高のかき氷でごわす」
「確かに美味しかとよ」
 美鈴もそれはと言う、ワンピースでスカートタイプのフリルの付いた赤い水着だ。フリルは小さいのでかなり露出はある。肌は白い。そして胸はわりかしある。
「これは」
「後でそれ食べよか」 
 中里は二人の言葉を受けて言った。
「僕も」
「そうするとよかとよ」
「あとみぞれが」
 喜久子が恥ずかしそうに言ってきた、黒のビキニで下はパレオで覆っている。胸はつつましいがスタイルは全体的にいい。
「あっさりしていていいですね」
「えっ、喜久子ちゃんビキニなの」
 アレンカールは喜久子がその水着出ああることに突っ込みを入れた。
「そうなの」
「実はビキニの方がスタイルを隠せるので」98
「ああ、ワンピースはね」
「はい、露出は少ないですが」
「それでもね」
 それがというのだ。
「スタイルがはっきり出るから」
「ですからビキニにしました」
「それでパレオを着けて」
「露出を少なくしています」
「そういうことね」
「実は」
「確かに水着は恥ずかしいが気にすることもどうかと思う」
 日毬が言ってきた、見れば。
 長身で見事なスタイルだ、胸は大きいが身体全体が引き締まっている。そのスタイルを赤と白のストライブのビキニで覆っている。
 その日毬を見てアレンカールは言った。
「モデルいやモグラ系ね」
「それはどういう意味だ」
「モデルでグラビアアイドルも出来るってことよ」
 日毬本人に返した。
「日本の言葉でしょ」
「そんな言葉があったのか」
「ええ、ウエストは贅肉がなくて」
 実に健康的な感じだ。
「おっぱいは大きくてお尻の形も抜群で」
「だからか」
「もうね」
「モデルもグラビアアイドルもか」
「出来るわよ」
「そうなのか」
「色も白くて脚も奇麗な形で長いし」
 日毬のそうしたことも話した。 
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