新オズのオジョ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十一幕その十
「こうしてです」
「百八人で、ですね」
「遊んでいます」
「そうなんですね」
「いや、やはり遊ぶことは最高です」
にこりと笑っての言葉でした。
「オズの国に来て悪いことはありませんな」
「そうですか」
「飲んで食べて遊んで」
そしてというのです。
「楽しんでいます、催しもです」
「そちらもですね」
「楽しんでいます、私達も催しをして」
見るだけでなくというのです。
「楽しんでいます」
「そうですか」
「はい、ですからか」
それでというのです。
「満喫しています、そして君達も」
「楽しめばいいですね」
「そうしましょう、共に」
「それじゃあ」
「京劇を観ようぜ」
ここで孫悟空さんが言ってきました。
「これから」
「京劇ね」
「そうしましょうや」
孫悟空さんはオズマに笑顔で言いました。
「これから。後でおいらも舞台に出ますし」
「若しかしてその舞台は」
「西遊記ですよ」
まさにそれだというのです。
「それに主役で出ます」
「まさに貴方そのものね」
「はい、八戒と悟浄も出ます」
「私も出ます」
玄奘さんもでした。
「悟空達と共に」
「まさか本人さん達が舞台に出るなんて」
「オズの国だぜ、ここは」
まさかと言う神宝にです、孫悟空さんは笑顔で言いました。
「だからな」
「こうしたこともですね」
「普通にあるんだよ」
そうだというのです。
「本人が出ることもな」
「そうなんですね」
「だからな」
それでというのです。
「おいら達の舞台も観てくれよ」
「わかりました」
神宝は笑顔で応えました。
「そうさせてもらいます」
「それじゃあな」
「京劇もあってですね」
「他にも色々とやってるだろ」
「出店も多いですし」
「露店でもな」
そこでもというのです。
「色々なものが売ってるな」
「そうですね」
「そっちでも楽しんでくれよ」
「そうさせてもらいます」
「菓子を買ってもいいしな」
「お菓子ですか」
「それも買ってな」
そうしてというのです。
「楽しんでくれよ」
「そうさせてもらいます」
「それとな」
さらに言う孫悟空さんでした。
ページ上へ戻る