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新オズのオジョ

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第十一幕その七

「勝負にならない」
「梁山泊の者が何人かかっても勝負にならない」
 武松さんも言います。
「全くな」
「だからオズの国の中国の神様でもですか」
「最強だ」
 文句なしという口調での言葉でした。
「勝てるものではない」
「聞けば聞く程とんでもないことですね」
「はい、私もあそこまで強い方はです」
 玄奘さんも言います。
「知りません」
「そうなんですね」
「後は北欧の方のトール神やエジプトのセト神位でしょうか」
「あの方々と同じ位なんて」
「そこまでお強いのです」
「本当に凄いんですね」
「トール様って言ったらね」 
 ボタンが言いました。
「もう怪力で有名な神様だよね」
「怪力にね」
 それに加えてとです、オジョはボタンにお話しました。
「ミョッルニルでね」
「雷の力を持っているハンマーだね」
「とんでもない強さを持っているよ」
「そんな神様だよね」
「あと女神ならギリシアのアテナ女神も強いわよ」
 ビリーナはこの女神様の名前を出しました。
「あの人もね」
「そのアテナ女神とも互角ですよ」 
 玉龍さんもお話します。
「凄いですよね」
「神様の中でも無茶苦茶強いことがわかりました」
 オジョは玉龍さんにも答えました。
「そのことが」
「関羽さん並に大きいですしね」
「だから怪力もあるんですね」
「それで武芸も秀でているんですよ」
「そうなんですね」
「ではーーお話のーー通りーーに」
 チクタクも言います。
「山ーーすらーーも」
「出来るのよ、これが」
 オズマがそのチクタクにお話します。
「あの人は」
「そうなのーーですーーか」
「山を動かせるのよ」
 お一人でというのです。
「とんでもない力でね」
「まさにーートール神のーー様ですーーね」
「そうでしょ」
「幸いこの世界では戦はないので普段は静かだが」
 また関羽さんがお話します。
「あの強さは物凄い」
「また悪い連中が来てもあの人一人で退けられるぜ」
 孫悟空さんも言います。
「億が一おいら達でも苦戦する相手でもな」
「かつてのノーム王とかですね」
 ジョージはすぐにこの人を思い出しました。
「妖魔とか獣とか引き込んできましたし」
「ああした人が外から来たとしても」
 こう言ったのは恵梨香です。
「今のオズの国には悪人は来れなくても」
「若しかしたらってありますから」
 ナターシャは冷静な声で言いました。
「その時はですね」
「項羽さんだけで大丈夫」
 カルロスも言います。
「そうなんですね」
「ああ、絶対にな」
 孫悟空さんは言い切りました。
「出来るぜ」
「確かにあの人ならそうですね」
 項羽さんをよく知る神宝はそのお話を聞いただけで頷いています。 
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