八条学園騒動記
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第五百八十八話 カツカレーといえどもその八
「よく寝てこそね」
「健康だな」
「不眠症とか寝不足だと」
「それだけで駄目だからな」
「私なんて一日寝不足だと」
それでというのだ。
「調子悪いか」
「寝不足だとか」
「最低六時間寝ないと」
そうしないと、というのだ。
「調子悪いのよ、八時間で絶好調よ」
「それならな」
「夜にカレーを食べたらなのね」
「牛乳を飲んでな」
そうしてというのだ。
「寝るんだ」
「そうすればいいのね」
「そうしたらな」
「夜寝られるのね」
「ああ、本当にな」
「じゃあやってみるわね」
「やっぱり寝ないと」
ジョンはラッシーを見て言った、見ればラッシーは彼の横に今も礼儀正しくちょこんと座っている。
「駄目だよね、犬なんてね」
「人間以上に寝るな」
「猫もそうでね」
「よく寝ないとな」
「駄目なんだよね」
「そうだな」
「特に猫はね」
この生きものはというのだ。
「実家にいるけれど」
「よく寝るな」
「もう一日の三分の二は寝てるよ」
二十四時間のうち十六時間はというのだ。
「優にね」
「それが猫の普通だしな」
タムタムも当然の様に返した。
「だからな」
「うん、もうね」
「それだけ寝ているな」
「もういつも寝ている感じだよ」
「だって猫はね」
ジュディがジョンに話した。
「寝る子だから」
「そこから猫って呼び名になったんだね」
「『ねこ』にね」
「そうだったね」
「日本語ではね」
銀河語にも入っていて日本では公用語である。
「なってるわよ」
「そうだったね」
「それだけね」
まさにというのだ。
「寝る生きものなのよ」
「そういうことだね」
「だからね」
ジュディはさらに話した。
「本当にいつも寝てるのよ」
「そうした生きものだね」
「犬も寝るけれど」
「猫もだね」
「そしていつも寝ているから」
それでというのだ。
「元気なのよ」
「そういうことだね」
「そしてよく寝る為にだ」
タムタムはまた言った。
「カレーに牛乳の組み合わせはな」
「いいのね」
ルビーはまたジュディに応えた。
「本当に」
「ああ、栄養的にもいいしな」
「カレーは色々入れられるしね」
「お肉もお野菜もな」
「それで牛乳はまさに栄養の塊だし」
「最高の組み合わせでもある」
「そうよね、それでセーラもカツカレーを食べて」
ルビーはまた言った。
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