新オズのオジョ
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第八幕その九
「そうだよ」
「そうですか」
「ただね」
「ただ?」
「もう武器は持たないことはね」
このことはというのです。
「絶対だよ」
「そのことはですね」
「宮廷にいた頃はよく戦場に出て」
そしてというのです。
「戦いもしてね」
「武器も持たれていましたね」
「武芸も身に着けているけれど」
それでもというのです。
「今はだよ」
「そのことはですか」
「そうだよ、今はね」
実際にというのです。
「しないよ」
「そうなんですね」
「ただ武芸の鍛錬は今もしていて」
そしてというのです。
「そこで武器は持つよ」
「そうされていますか」
「勿論武器を持たない格闘技もしているしね」
「先程マーシャルアーツもと言っておられましたね」
「あとね」
「あとっていいますと」
「柔道もしているよ」
日本の武道であるそちらもというのです。
「あれもいいね」
「そちらもですか」
「西郷四郎という人に教わってね」
この人からというのです。
「そうしてね」
「楽しんでおられますか」
「そうしているよ」
「スポーツ、格闘技としてですか」
「そうだよ」
楽しんでいるというのです。
「いつもね」
「そうなんですね」
「何かとね」
「随分楽しんでおられますね」
「何かとね」
「そうですか」
「じゃあ何をして遊ぼうか」
またこう言う仙人さんでした。
「それで」
「そうだね、何をしようか」
「折角野球のお話出たから」
それでとです、オズマが応えました。
「野球しない?」
「野球ですか」
「ええ、そうしてはどうかしら」
「それでは」
仙人さんも応えます、そうしてです。
皆で野球をして遊ぶことにしました、ですがここでビリーナはこう言いました。
「あたしは野球はしないから」
「そうなの」
「だってグローブとかバットとか持てないから」
だからだというのです。
「それでね」
「しないのね」
「人がやる野球はね」
それはというのです。
「しないわ」
「そうなのね」
「だからあたしは応援専門よ、両方のチームを応援するわ」
「私と神宝達五人にオジョ、ボタン、チクタクで九人だけれど」
オズマはまずは一つのチームを挙げました。
「けれど後は」
「身共はこうして」
ここで仙人さんはでした。
一気に八人に分身して言いました。
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