夢幻水滸伝
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第百六十話 見られる動きその四
「うんこ以下の存在よ」
「うんこ以下となると」
「ヘドロよ、ヘドロは腐り果てるともう何にも使えず何も近寄らないわ」
そうなるというのだ。
「微生物すらね」
「うんこは微生物が多くいますね」
「そう、細菌もね」
「それがヘドロはですか」
「腐り果てるとね」
それこそというのだ。
「もう何も近寄らないし」
「何にも使えない」
「そうなるわ、そして人にもね」
「そうした輩がいますね、言われてみますと」
「この世界でも起きた世界でもでしょ」
「何処でもいますね」
「こっちの世界ではあたい達は政を担っているから」
それ故に戸田、アレンカールは話した。
「そうした輩はね」
「処罰していきますか」
「犯罪を犯せばね」
その場合はというのだ。
「そして世の中を少しでもね」
「よくしていきますね」
「そうしていくのよ、しかしね」
「それでもですか」
「そうした輩は減ってもね」
「完全にはいなくならないですね」
見れば場にジオンゴもいる、その彼が言ってきた。
「どうしても」
「そう、それも世の中よ」
「屑は減っても」
ジオンゴは両手を自分の頭の後ろにやってぼやいた。
「それでも完全にはですね」
「いなくならないわ、どうしてもね」
「そうした奴はいますね」
「ええ、けれど出来るだけ減らすことが出来る」
「そして減らすこともですね」
「政よ」
その通りだとだ、アレンカールはジオンゴに答えた。
「そういうことよ」
「そうですよね」
「そしてね」
アレンカールはさらに話した。
「統一したらね」
「太平洋と地下世界全体をですね」
「そうしていくわよ、あと二人は大丈夫だけれど」
アレンカールは二人にコーヒーを飲みつつ話した、見ればアマードはコーヒーだがジオンゴはストレートティーである。
「統一したら他の勢力の子達ともね」
「仲良くですね」
「するのよ、とはいっても」
「皆仲いいですね」
「それぞれの勢力でね」
「今は敵同士ですが」
「それは一時的って皆割り切ってるわね」
言ってみればとだ、アレンカールは自分の言葉を訂正させて述べた。
「どうも」
「言うならですよ」
アマードがここでこう言った。
「スポーツの試合をする」
「そんな風ね」
「死んでも復活出来ますし」
それでというのだ。
「一戦で民に被害を出ないことも」
「大きいわね」
「はい、ですから」
「皆遺恨はないわね」
「そうです、遺恨がないことは」
まさにというのだ。
「いいことです」
「それね、奈良で話したわね」
アレンカールは今回の戦の取り決めをした平城京会議のことを話した。
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