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新オズのオジョ

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第四幕その九

「そうなったんだね」
「そうだよ」
「完全にそうなったよ」
「なった気分じゃなくてね」
「実際にだよ」
「そうなんだね、じゃあこれからもね」
 パンダさん達に筆を手にしたまま応えます。
「詠んでいくよ」
「そうしていこうね」
「僕達も楽しんでいくしね」
「楽しく詠んでいこう」
「詩をね」
「そしてその詩は」 
 オジョはさらに言いました。
「英文も漢詩も和歌もね」
「全部ね」
「やっていこうね」
「うん、それと」
 オジョはこうも言いました。
「ラテン語の詩もあるね」
「ああ、昔の欧州の言葉ですね」
「そうだよ、オズの国もこの言語があってね」 
 オジョは神宝に答えました。
「僕達は習ってね」
「そうしてですね」
「読み書きが出来るんだ」
「英語と一緒にですね」
「それが出来るんだ」
「そうなんですね」
「だからラテン語の詩も」
 こちらもというのです。
「詠めるよ、魔法の力とは別にね」
「そこは漢詩や和歌と違いますね」
「うん、ただ君達もね」
 ラテン語を知らなくてもというのです。
「詠うことが出来るよ」
「そうですか」
「その時は魔法でね」
「どっちにしても詠えるんですね」
「そうなんだ」
 そう出来るというのです。
「だからね君達もね」
「楽しんでいいですね」
「ラテン語の方もね」
「じゃあ今は欲張って」
 ボタンがまた言ってきました。
「ラテン語でも詠ってみよう」
「あんた随分詩が好きね」 
 ビリーナはそのボタンに言いました。
「漢詩も和歌もって言うし」
「だって遊びだから」
「遊びならなのね」
「何でもね」
 それこそというのです。
「楽しみたいから」
「それでなの」
「うん、何でも楽しみたいよ」
「慾張りって言ったら慾張りね」
「駄目かな」
「悪くないわよ」 
 ビリーナはこのことは否定しました。
「むしろいいことよ」
「どんどん遊ぶことはだね」
「そう、子供の仕事は遊ぶことよ」
「そうだよね」
「まあこれはお勉強かも知れないけれど」
「あれっ、お勉強も遊びだよ」
 ボタンはビリーナの今の言葉にこう返しました。
「だって本読んで書くよね」
「読み書きも遊びだからなの」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「お勉強もね」
「あんたは遊びだっていうのね」
「そうじゃないの?」
 こうビリーナに尋ねます。 
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