新オズのオジョ
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第四幕その三
「出て来てくれる国だから」
「今から会えるんだね」
「そうよ、じゃあいいわね」
「それじゃあ」
二人でこうお話してでした、そのうえで。
笹の方を見ているとでした、その中から二匹のパンダが出てきました。
一匹は黒と白の大きなパンダでもう一匹は茶色の毛に黒や白の丸い模様があります。そのパンダ達を見てです。
神宝達五人は笑顔で言いました。
「出て来たね」
「うん、パンダさん達がね」
「しかもどちらのパンダさん達も」
「どちらかなのかしらと思っていたら」
「両方だね」
「あれっ、パンダって二種類いるんだ」
ボタンはそのパンダ達を見てこう言いました。
「大きいのだけだと思っていたけれど」
「それが違うんだ」
神宝がそのボタンにお話します。
「パンダは実は二種類いるんだ」
「ボタンが今言ったのはジャイアントパンダだよ」
ジョージは笑顔でお話します。
「白と黒の毛の種類はね」
「それで小さい種類はレッサ―パンダなんだ」
カルロスも神宝にお話します。
「茶色の毛で白と黒の模様がある種類はね」
「どちらも同じパンダなの」
ナターシャもボタンに教えます。
「大きさも毛の模様も違うけれどね」
「どちらも中国にいるの」
恵梨香はこのことをお話しました。
「山の方にね」
「そうだったんだ」
「長い間本当にいるかどうかわからなくてね」
それでとです、神宝はボタンにお話しました。
「未確認動物と思われていたんだ」
「未確認動物?」
「本当にいるかどうかわからない生きものをそう呼ぶんだ」
「そうなんだ」
「うん、外の世界ではそうした生きものもいて」
それでというのです。
「ネッシーとか雪男とかがそうなんだ」
「そんな生きものもいるんだ」
「うん、外の世界じゃ色々な場所にいるよ」
「中国にもいるのかな」
「中国は湖にいる巨大魚や山奥の野人だね」
「そういうのがだね」
「未確認動物だよ」
こうボタンにお話します。
「中国のね」
「成程ね」
「世界中にそうした生きものがいて」
「皆注目しているんだ」
「それでパンダも昔はそう思われていたんだ」
「そういえばパンダは昔オズの国にいたかな」
オジョはふとこのことを思いました。
「一体」
「いなかったわよ」
オズマが答えました。
「昔はね」
「そうだったんですか」
「ええ、けれど中国系の人が入って中国文化もそうなって」
「生きものもですか」
「だからよ」
その為にというのです。
「今はオズの国にもパンダさん達がいるのよ」
「そういうことなんですね」
「ええ、それでオジョはパンダさん達とお友達ね」
「はい」
そうだとです、オジョはオズマに答えました。
「そうなんです」
「じゃあお話しましょう」
「今からですね」
「パンダさん達とね」
こうお話している間にです。
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