八条学園騒動記
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第五百八十四話 何もない様にその九
「平伏する様な」
「そんな人達よね」
「義勇軍は何かあれば火事場に跳び込むから」
戦闘では常に最前線である、後退の時は後詰である。
「もう強さもね」
「違うわね」
「連合軍って軍律は厳しいけれど」
これは中央政府軍も各国政府軍も同じだ。
「けれどね」
「弱いわよね」
「訓練あまりしてないっていうし」
「それじゃあね」
「確かに軍人さんは強いけれど」
「義勇軍と比べたら」
「もうね」
それこそというのだ。
「何でもないよ」
「義勇軍の方がずっと凄いわね」
「絶対にね、まだ歯向かおうって思えるなら」
それならというのだ。
「並の相手だよ」
「もう平伏するしかなくなったら」
「本物だよ」
「そういうことね」
「うん、まあとにかく生活指導は」
それになる先生はというと。
「かなり怖くないとね」
「駄目ね」
「それでそうした人がいないと」
「学校もよくないわね」
「そうした人も必要だと思うよ」
ネロはアロアに確かな声で話した。
「しっかりした怖い人がね」
「さもないと風紀が乱れるわね」
「八条学園は荒れていないけれど」
「それを維持する為には」
「やっぱりね」
「そうした人が必要ってことね」
「風紀部もだしね」
彼等もというのだ。
「だから世の中警察もあるんだよ」
「悪い人もいるし」
「そう、若しそうした人がいなくて」
生活指導に怖い人がというのだ。
「それで風紀部も警察もない」
「それなら」
「もうね」
それこそというのだ。
「無法地帯だよ」
「そうなるわね」
「それでね」
「皆困るわね」
「そうなるよ」
こうアロアに話した。
「本当に」
「無法地帯ね」
「学校だってね」
「怖い人もいないと」
「皆だらけて」
そしてというのだ。
「そのうえでね」
「無法地帯ね」
「所謂不良高校にもね」
「なるのね」
「やっぱりしっかりした学校は」
真面目な学校派というと。
「そうしたね」
「怖い先生がいるのね」
「そうなっているのがね」
それがというのだ。
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