新オズのオジョ
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第二幕その十一
「オズの国はアメリカが反映されるからね」
「左側通行なんだよね」
「日本にいると右側通行だけれど」
「オズの国は左側ね」
「こちらの通行ね」
「あっ、そのことはね」
まさにとです、オジョは五人に言いました。
「日本から来た人や妖怪の皆が言うね」
「そうなんですね」
「オズの国は左側通行だって」
「日本の特徴の一つですよね」
神宝は今自分達がいる国のことからお話しました。
「右側通行は」
「あと郵便ポストは赤いっていうね」
「日本はそうですね」
「けれどオズの国は違うからね」
「アメリカが反映されるからですね」
「だからね」
その為にというのです。
「そうなるんだ」
「そういうことですね」
「うん、色々な国の文化が入っているけれど」
「やっぱりアメリカが反映される国ですね」
「それがオズの国なんだ」
このことはどうしてもというのです、そうお話してです。
一行は虎達と擦れ違いました、この時にです。
虎達は歩きながら一行に会釈しました、そしてオズマに挨拶しました。
「こんにちは、オズマ姫」
「お会い出来て何よりです」
「ええ、こちらこそ」
オズマも笑顔で言葉を返します。
「お会い出来て何よりだわ」
「はい、ではまたお会いする時に」
「その時を楽しみにしています」
笑顔でお話してでした。
虎達は一行と別れました、その間剣呑な空気は一切ありませんでした。神宝はそのことも見て言いました。
「やっぱりオズの国なんだなと」
「あらためて思ったでしょ」
「うん、生きものも喋ってね」
ビリーナに応えます。
「そしてね」
「別に襲われなくてね」
「オズマ姫を慕っているんだね」
「彼等もオズの国の住人よ」
「だからだね」
「そう、オズの国の市民だから」
その為にというのです。
「オズマ姫を慕っているのよ」
「それで礼儀正しく挨拶もするんだね」
「そういうことよ」
「成程ね」
「それとね」
ビリーナはさらにお話しました。
「あの虎達が家族なのはわかるわね」
「大きいのが二匹、小さいのが二匹でね」
「多分旅行かお散歩よ」
「それをしているんだ」
「そう、その時にね」
「僕達と擦れ違ったんだね」
「それだけのことよ」
そうだというのです。
「だから最初からね」
「怖がることはなかったね」
「オズの国にいたらそうよ」
「そういうことだね」
「そもそも皆お腹空いていないから襲わないわよ」
食べるものがあるからだというのです。
「別にね、もうその辺りにお弁当の木があるでしょ」
「そこで食べられるからだね」
「ええ、好きなものをね」
だからだというのです。
「それで何時でも好きなだけ食べられるから」
「それでだね」
「ほら、ここにもあるでしょ」
丁度道の横に木がありました、もうマンチキンの国に入っていて木の葉は青くなっています。草原も同じです。
そしてその木にはです。
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