新オズのオジョ
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第二幕その九
「そうなんですね」
「オズの国は皆を幸せにしてくれた人が来る世界だからよ」
「それで、ですね」
「ボームさんも来られているし」
ずっとオズの国のことを皆に教えてくれた人です、今はオズの国にいて毎日とても楽しく暮らしています。
「ベーブ=ルースさんもエジソンさんもでしょ」
「それでモーツァルトさんもですね」
「そして関羽さんもね」
これからお会いすることになるこの人もというのです。
「とても強くて優しくて聡明な人でしょ」
「身分が低い人には凄く優しかったらしいです」
「そうした人でもあったからよ」
「あの方も来られてるんですね」
「そうなのよ」
オズの国に来ているというのです。
「そうしているのよ」
「そうなんですね」
「そう、そしてね」
オズマは神宝にさらにお話しました。
「他の人達もよ」
「皆を笑顔にしてくれた人はですね」
「オズの国に来てね」
「今はオズの国の住人ですね」
「市民になっているのよ」
「それもまたオズの国ですね」
「そうよ、それで私もモーツァルトさんの曲を知っていて」
それでというのです。
「橋を渡った時に聴こえる音楽にしたの」
「そうだったんですね」
「オズの国は歌劇場もあるしね」
こちらの場所もというのです。
「それぞれの国でね」
「エメラルドの都のものは凄いですね」
オジョはこちらの歌劇場のお話をしました。
「中に入っても」
「そうでしょ、外観も立派だけれど」
「内装も観客席も凄いですね」
「舞台もね」
こちらもというのです。
「全部凄いでしょ」
「はい、本当に」
「歌手もオーケストラの人も凄くて」
そしてというのです。
「指揮者の人も凄いのよ」
「誰ですか?指揮者は」
「フルトヴェングラーさんやトスカニーニさんよ」
「何でも外の世界で凄い指揮者だったらしいわ」
ビリーナもオジョにお話します。
「お二人外の世界では凄く仲が悪かったらしいけれど」
「今はどうなのかな」
「和解して普通の関係になってるわ」
「オズの国だからだね」
「そう、そのことはね」
「オズの国は争いのない国だから」
「それでよ」
まさにオズの国だからだというのです。
「そうなったのよ」
「それでお二人がだね」
「主に指揮をしてくれていて」
それでというのです。
「指揮者もいいのよ、モーツァルトさんも指揮するしね」
「あれっ、モーツァルトさん指揮出来るんだ」
「そうだったんだ」
「作曲だけじゃなかったんだね」
「ピアノは弾けるって聞いていたけれど」
「指揮も出来たの」
神宝達五人もこのことには驚きました。
「音楽の天才って聞いていたけれど」
「指揮者でもあったのね」
「僕はじめて聞いたよ」
「僕もだよ」
「そちらの才能もあった人なんだ」
「作曲をしているならその音楽もわかっているわね」
オズマは五人にこうお話しました。
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