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新オズのオジョ

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第一幕その七

「やあ、皆久し振りだね」
「うん、今回は君と一緒に冒険の旅に出るよ」 
 神宝がそのボタンに言います。
「宜しくね」
「こちらこそね」
「それは今君が宮殿にいるからだね」
「起きたらここにいたんだ」
 朝起きたらというのです。
「宮殿の塔の一つの頂上のお部屋にね」
「そうだったんだ」
「それで暫くこの宮殿でオズマ姫達と一緒にいたら」
 そうしたらというのです。
「オズマ姫に冒険のお話をされてね」
「一緒に行くことになったんだね」
「そうなんだ」
 まさにというのです。
「何時の間にかね」
「何か君のいつもだね」
 起きたらそこにいて一緒になることはとです、神宝は笑って言いました。
「こうした展開は」
「そうみたいだね」
「うん、それでオズマ姫は何処におられるのかな」
「今は王女の間で政治のお仕事してると思うよ」
「そうなんだ」
「うん、だからね」
 それでというのです。
「そこに行けばね」
「オズマ姫にお会い出来るね」
「そうだよ」
「そうなんだ、けれどオズマ姫がお仕事中なら」
 それならとです、神宝は言いました。
「僕達は今は遠慮しておこうか」
「お仕事は邪魔したらいけないしね」
 ジョージは神宝のその言葉に頷きました。
「だからね」
「そうだね、しかも政治のお仕事だから」
 カルロスはこのことから言います。
「大変だしね」
「だったらここは待ちましょう」
 ナターシャは皆をまとめる言葉を出しました。
「そうしましょう」
「じゃあ今はこのお部屋で遊んでいましょう」
 恵梨香はこう提案しました。
「カードか何かでね」
「カードならあるよ」
 ボタンはこう言ってでした、早速です。
 トランプのカードを出しました、そうして五人に言います。
「皆で遊ぼう」
「うん、じゃあね」
「ここで皆で遊んでね」
「まずはオズマ姫のお仕事が終わるのを待とう」
「そしてお仕事が終わったらね」
「皆で行きましょう」
「それがいいわね、チクタクもオズマ姫と一緒にいるから」
 ビリーナも五人に言います。
「姫のお仕事が終わったら彼とも一緒よ」
「チクタクも一緒だね」
「そうよ、というかあんたチクタクの居場所知らなかったの?」
 ビリーナはボタンにそのことを聞きました。
「そうだったの」
「オズマ姫は見ていたけれどチクタクもいたんだ」
「ええ、しっかり見ていなさいね」
「オズマ姫とお話した後このお部屋にいて今まで寝ていたからね」
「そこで忘れたのね」
「そうなんだ」
「寝ても忘れない様にね。今日のお仕事は十時になったら終わるから」
 ビリーナは壁の時計を見ました、今は八時です。
「それまでここで遊んでいましょう」
「それじゃあね」
 ボタンが応えてでした、そうして。
 子供達はビリーナと一緒にトランプをしたりボタンがポケットから出してくるおはじきやそうした子供が遊ぶもので二時間位遊んででした。
 十時になったので皆でオズマのところに行こうとしたらです。
 お部屋の扉が開いてそこからオズマが来て言ってきました。
「お待たせ」
「あれっ、貴女の方から来てくれたの」 
 ビリーナはオズマを見て声をあげました、見れば後ろにはチクタクもいます。 
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