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新オズのオジョ

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第一幕その四

 自分の携帯を出しました、そうして連絡をしてから言いました。
「オズマにお話してみたけれど」
「どうだったかな」
「オズマが一緒に行ってくれるそうよ」
「オズマ自身がなんだ」
「今丁度お仕事が終わって」
 それでというのです。
「中華街に訪問する予定があるから」
「その途中に関羽さんのお家があるからだね」
「ええ、そこにね」
 まさにそこにというのです。
「立ち寄るから」
「それでだね」
「オズマも行くの、ただね」
「ただ?」
「今回オジョのところにも行くらしいわ」
 この子のところにもというのです。
「何でも結構大変なことになっていてね」
「それでなんだ」
「オジョのところにも行って」
 そしてというのです。
「彼を助ける必要があるから」
「それでなんだ」
「今からね」
 まさにというのです。
「行ってね」
「それでだね」
「オジョを助けてあげるつもりなの」
「そうだね、じゃあ」
「神宝達は宮殿に行ったらね」 
 そこでというのです。
「冒険をはじめられるわ」
「オズマと一緒にだね」
「ええ、それでオズマと一緒に旅に行くのは」 
 同行者の人達はといいますと。
「チクタクとビリーナ、それにボタンよ」
「ボタンも来ているんだ」
「そうみたいだから」
 それでというのです。
「それでね」
「チクタクやボタン、それにビリーナも一緒で」
「神宝達は冒険に出られるわ」
「チクタクも一緒なんですね」
 神宝はそう聞いて目を輝かせて言いました。
「そういえばチクタクともです」
「最近一緒に旅していないわね」
「はい」
 そうだったというのです。
「ですから」
「楽しみになってきたわね」
「ビリーナやボタンともでしたし」
「ボタンとは滅多に会えないし」
「はい、ボタンはいつも急に出て来て」
「急にいなくなるわね」
 ドロシーもこのことはよく知っています、このことはドロシーも彼と一緒に旅をしていて知っているのです。
 それで、です。こうも言いました。
「だからよね」
「今気付きました」
 ボタンの名前が出てです。
「それで、です」
「そうよね、けれどね」
「今回は、ですね」
「ボタンも一緒よ」
「そうなんですね」
「まあ何時いなくなるかわからないけれど」
 ドロシーは笑ってこうも言いました。
「あの子は」
「そうですよね」
「けれど今回はね」
「とりあえず最初はですね」
「一緒だから」
 それでというのです。 
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