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新オズのつぎはぎ娘

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第十二幕その七

「そしてね」
「皆さんもですね」
「オズの国に来ることが出来てね」
 そしてというのです。
「君達とも会えるんだよ」
「そうなんですね」
「そう、そして沢山の人達が集まってるね」
 また言うディーンさんでした。
「それじゃあね」
「これからですね」
「僕もパーティーに参加させてもらっていいかな」
「是非共」 
 ヘンゼルとグレーテルがディーンさんに同時に答えました。
「それじゃあね」
「今からディーンさんも参加してね」
「そうさせてもらうよ、しかし」
 ディーンさんは微笑んでこうも言いました。
「映画撮影が終わってやったと思ったらね」
「パーティーで、ですか」
「これまたやったとね」 
 ジョージに笑顔で答えます。
「思っているよ」
「そうなんですね」
「うん、流石はオズの国だね」
「いいことにいいことが続く国ですね」
「そうした国だから」
 それ故にというのです。
「来てよかったとも思っていてね、実際にね」
「楽しまれていますね」
「オズの国自体をね」
「そうなんですね」
「じゃあ皆で楽しもう、あとお菓子にはね」
 ディーンさんは笑顔でさらにお話しました。
「甘い飲みものやワインも必要だね」
「ブランデーもいいね」
 ディーンさんにエジソンさんが応えます。
「甘いものには」
「お酒もね」
「大人の人ってお菓子食べてお酒飲むけれど」
 ドロシーは二人の会話を聞いて思いました。
「ワインやブランデーは確かに合うのよね」
「あんた達が飲むのはアルコール入ってないものね」
「子供だからね」
 ドロシーはつぎはぎ娘にも答えました。
「そこはね」
「そうよね」
「だからそうしたワインやブランデー飲むけれど」
 お菓子を食べつつ、というのです。
「確かに合うのよね」
「そうなんですよね」
「どちらも甘いお菓子と合いますよね」 
 ヘンゼルとグレーテルはドロシーのその言葉に頷きました。
「こうしたお酒は」
「これがかなり」
「だからどちらもお菓子に使われるんだよ」
「こうしてね」
 ライト兄弟がドロシーにワインゼリーを出しつつお話します。
「お菓子にも合うからね」
「ブランデーケーキもあるし」
「紅茶にブランデー入れることもあるし」
「あとボンボンにも入れるよ」
「そういうことね、そういえばこの国は」 
 今度はです、ドロシーはお菓子の国のことについても考えました、そうしてこんなことを言うのでした。
「ワインの川や井戸もあるわね」
「そこでワインを汲んでお菓子を楽しむ」
 お菓子の魔女だったお婆さんが笑って言ってきました。
「これがわしの趣味の一つですじゃ」
「そうなのね」
「だから王女もですじゃ」
「アルコールなしでもなのね」
「ワインやブランデーも楽しむことですじゃ」
 こうドロシーに言うのでした。
「悪くないですぞ」
「じゃあそっちを楽しもうかしら」
「さてさて、皆で楽しもう」
 バニャンさんが特大のケーキを手に言います。物凄く奇麗なデコレーションケーキでとても美味しそうです。 
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