夢幻水滸伝
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第百五十五話 最後の一手その八
「統治の仕組みとかまではな」
「考えていなかったですね」
「技術の発展も考えてたけど」
それでもというのだ。
「そこまではな」
「考えていなくて」
「それでな」
どうかとだ、愛はダイアナにさらに話した。
「戦が終わったら」
「実際にですね」
「そうなるやろな」
「内政に専念することになりますね」
「当分の間は」
「ううん、ほなやね」
「あたし達暫く戦とは無縁やね」
トウジとカウサリアも話した。
「内政に専念やと」
「戦うことはないね」
「賊の征伐とか軍隊を整えることはしてくで」
そうしたことはとだ、愛は二人に答えた。
「これから」
「そっちのことはありますか」
「戦はせんでも」
「そやで、あと絶対に警察とか消防もしっかりさせてくで」
愛はこうした組織の話もした。
「何しろ太宰君は絶対に参加するし」
「生徒会長やしね」
小雪は太宰の名前を聞いて言った。
「それに抜群の知識と頭の回転があるさかい」
「太宰君がおったら」
「もうそうしたことは」
「徹底して行われるわ」
統一後の内政の後でというのだ。
「そしてな」
「そのうえでやね」
「私等当分な」
「内政に専念して」
「忙しくなるわ」
そちらのことでというのだ。
「間違いなく」
「そやろね」
「その後はまた戦じゃな」
碧は内政の後を話した。
「そうじゃな」
「まあそやろね」
「やはりのう、しかし内政はしっかりせんと」
どうかとだ、碧は強い声で言った。
「あかんけえ」
「碧ちゃんもわかってるね」
「わらわも星のモンじゃ」
だからだとだ、碧はさらに話した。
「やるべきことはわかってるけえ」
「この世界を救う」
「その為にも」
「内政にも頑張るけえ」
愛に笑って話した。
「そうするけえ」
「そうしてくれるんやね」
「わらわは嘘は言わん」
絶対にとだ、碧は愛に約束した。
「そもそも国と民を豊かにすることもじゃ」
「この世界を救うことやしね」
「だからじゃ」
それ故にというのだ。
「絶対にやるけえ」
「頼むで、そっちのことも」
「わかったけえ、思えば内政にはあまり関わったことはないが」
「自分冒険と戦ばかりやしな」
玲がその碧に言ってきた。
「それでな」
「地下世界でもこれといってじゃ」
それこそというのだ。
「どうもじゃ」
「内政はな」
「しとらんかったわ」
「確かにあまりな」
「けどじゃな」
「これからは内政もしてもらうわ」
「それがわらわのこれからの仕事じゃな」
「そや」
その通りだとだ、玲は答えた。
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