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新オズのつぎはぎ娘

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第十幕その六

「どんなお酒もね」
「飲むのね」
「林檎酒も好きだし杏酒もね」
「杏酒は確か中国のお酒ね」
「こちらも好きで」  
 それでというのです。
「よく飲むんだ」
「そうしているのね」
「それで飲む時は沢山飲んで」
「最後は寝るのね」
「そうなんだ、だから今もね」
「最後は寝るのね」
「そうなるよ、絶対にね」
 魯達はドロシーに笑って答えました。
「いつもだから」
「じゃあね」
 ここでつぎはぎ娘が言ってきました。
「これからあんたの歌を歌うわね」
「そうするんだ」
「いいわよね、そうして」
「いいよ、というかね」
「というか?」
「オズの国でも有名な歌手でダンサーの君にそうしてもらえるなら」
 それならとです、魯達はつぎはぎ娘に言いました。
「僕も嬉しいよ」
「そうなのね」
「じゃあ歌ってくれるかな」
「わかったわ、タイトルは酒好きの熊の歌だよ」
「まさに僕だね」
「歌うわね」
 早速とです、こう言ってでした。
 つぎはぎ娘は森の中でぴょんぴょんと跳ねつつ歌いました、今度は森の中を飛び跳ねるとても元気のいいダンスです。
 歌もポップスのものでとても明るいです、つぎはぎ娘はその曲が終わってから魯達に対して尋ねました。
「どうかしら」
「凄いね、いつも動画で観ているけれど」
「いい曲なのね」
「明るくて派手でね」
「あたしの曲はいつも明るいけれどね」
「今回もだね」
「今回はオーソドックスにね」
 つぎはぎ娘にとってはです。
「やってみようと思ってしたの」
「それでなんだ」
「ポップスでいったけれど」
 つぎはぎ娘がよく歌うジャンルの一つです。
「その中でもね」
「明るいものにしたんだ」
「あんたが明るく飲んでるから」
「だからなんだ」
「そうしたの」
 明るい歌にしたというのです。
「踊りもね」
「派手にしたんだ」
「そうなの」
 こう魯達にお話します。
「それで気に入ってもらえたなら」
「君としてもかな」
「嬉しいわ」
 そうだというのです。
「本当にね」
「歌が褒められると」
「あたしは一番嬉しいわ」
 その時こそがというのです。
「何といってもね」
「君は歌と踊りが好きだから」
「そういったことが褒められると」
 それでというのです。
「一番嬉しいの」
「じゃあ君の曲はいつも評判がいいから」
「いつも嬉しいわ」
「そうだね」
「心からハッピーよ」
 つぎはぎ娘はこうも言いました。 
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