八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百八十七話 夜に入ってその二
「皆楽になるから」
「いいわね」
「だからね」
「皆でなのね」
「僕もそうするしね」
そのつもりだ、一人だけ怠けて楽をする人は学校でも日常でも観るけれどいい思いをする人はいないだろう。中学の時人に押し付けて何もしないクラスメイトが別のクラスメイトに俺はお前が嫌いだと理由をつけて言われたのを見たことがある。その理由がまさにその人に押し付けて何もしないことだ。
「自分もね」
「動くのね」
「そしてね」
そのうえでだ。
「早く終わる様にするよ」
「人手が多い方がいいっていうわね」
「この辺り自衛隊凄いじゃない」
「あそこはそうよね」
「皆で役割分担してはじめて」
当然上官がそれを決める。
「一度にやってね」
「手が空いたらよね」
「その人達は他の場所に行って」
「皆でやって」
「それでね」
「早く終わるのね」
「そうするから」
だからだ。
「この人達は凄いよ」
「組織力っていうのよね」
香織さんは僕のその話を聞いてこう言った。
「それって」
「うん、個人じゃなくてね」
「組織で動くのよね」
「それが自衛隊だから」
それが為にだ、まさに。
「凄いよね、それでうちの学校もね」
「結構自衛隊の施設とか行くわね」
「八条グループ自体が自衛隊相手のお仕事もしててね」
「自衛隊と関係深いのね」
「昔の陸軍海軍の頃からね」
本当にその時からのことだ。
「色々と関係があって」
「そういえばそうしたお話あったわね」
「軍服や靴を入れていたんだ」
それでかなりの利益があったらしい、ただ兵器については総帥さんも他の人達もあんなに設備と技術にお金かけて市場が少ない分野もないと言って否定的だ。実際に兵器を売るより歯磨き粉とかを売った方が採算が取れるらしい。
「そうだったんだ」
「そうなのね」
「今もそうしたお仕事してるしね」
「自衛隊の人達にはそうしたのも必要だから」
「制服とか窟ないと」
それこそだ。
「何もならないから」
「だからよね
「そうしたものもね」
ちゃんとだ。
「仕入れているんだ」
「それで関係が深いのね」
「うん、しかも自衛隊のそうした組織の在り方を勉強したらね」
「色々役に立つわね」
「自衛隊って中に学校が凄く沢山あるしね」
術科学校なり幹部候補生学校なりだ、教育隊自体が学校みたいなものだ。
「というか自衛隊自体がね」
「学校なの」
「そんな一面もあるし」
だからだ。
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