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ヘタリア学園

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第五百四十二話  そういえば韓国のドラマだって

第五百四十二話  そういえば韓国のドラマだって
「不自然な奇人変人が日本には多過ぎるんだぜ」
「あんたの家鏡あるの?」
「オッパ、それはウリナラでは言えないニダよ」
 韓国の脚本家への不満はすぐに台湾と韓国妹に否定されてしまいました。
「大体あんただってね」
「人のこと言えないニダよ」
「俺はあんな瞬間移動とかはしないんだぜ」
「してるニダ」
 よりによって妹に速攻で突っ込まれました。
「ちゃんと何かあるとしているニダよ」
「記憶にないんだぜ」
「何言ってるのよ、あんたの作るドラマって」
「そうニダ」
 また台湾と韓国妹が彼に突っ込みを淹れます。
「気付いたらすぐに人が後ろにいたりするじゃない」
「生き別れとか擦れ違いとかも滅茶苦茶に多いニダ」
 実は韓国のドラマはそうなのです。メロドラマの比率が日本のそれよりも遥かに多いのはどうやら韓国の趣味ですがそれでもその演出はかなりあれなのです。
「それでどうして脚本家さんのこと言えるのよ」
「流石に携帯で呼んだだけで数秒はなかったと思うニダが」
「それが不自然なんだぜ」
 韓国はそこが違うとあくまで力説します。
「呼んで数秒で来たら何の苦労もいらないんだぜ。俺のドラマはちゃんとまともに瞬間移動しているんだぜ」
「瞬間移動の何処がまともなのよ」
「何時の間にか後ろにいるのも殆ど東映ニダよ」
 どう考えても韓国もまたおかしな演出が得意なようです。話は結局のところ彼にとっておかしな方向にいってしまうのでした。そんな騒がしいクリスマスでした。


第五百四十二話   完


                                      2008・12・28
 
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