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ヘタリア学園

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第五百二十一話  うどん対決

第五百二十一話  うどん対決
 何が何なのかわからないまま尾張と大阪でうどん対決をすることになりました。尾張が出してきたのは天麩羅きし麺、大阪はけつねうどんでる。どちらも切り札を出してきたと言えます。
 審査員は五人です。連合ファイブの面々が特別に呼ばれて審査員になりました。審査員になった席でそのまま憮然とした顔をしているのはフランスです。
「俺の勝率が阪神以下だと!?大阪の野郎、これでまずかったら頭虎刈りにしてやるぞ」
 こんなことを考えていました。他の四人は今は落ち着いています。そしてそれぞれのうどんが運ばれてきたのでした。
「へえ、これがなんだ」
「結構美味しそうあるな」
 アメリカも中国もそれぞれ自分の前に置かれたそのけつねうどんを見て言います。
「この薄い揚げがきつねかな」
「確かそうある」
 中国がアメリカに答えます。
「日本では狐は揚げを食べるとされているある。だからこれがうどんに入っているある」
「成程ね」
 そしてその味はというと。とりあえず虎刈りを主張している人のコメントです。
「美味いじゃないか、畜生」
 この評価でした。彼にとっても美味しいですし他の四人も同じです。大阪のけつねうどんはとりあえずは皆に受け入れられました。
「これで決まりやな」
「さあ、それはどうかしら」
 尾張が不敵な笑みを浮かべて大阪に対して言います。勝負は最後の最後までわからない、まだ尾張のものが残っていたのです。
「うちが勝つだぎゃ」
 尾張の言葉で言います。今から。


第五百二十一話   完


                               2008・12・18
 
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