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新オズのつぎはぎ娘

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第五幕その三

「だからよ」
「それで、ですか」
「そうした魔法の道具も多いですか」
「未来の科学の道具みたいなものも」
「魔法も科学も一緒にある国だから」
「それでなのね」
「そう、だからね」
 ドロシーはさらに言いました。
「そうした魔法の道具もあって科学の道具もね」
「あるんですね」
「そちらの道具も」
「そうなんですね」
「魔法だけじゃなくて」
「そちらも」
「そうよ、携帯電話やスマートフォンもだし」 
 こうしたものが科学の道具だというのです。
「あと今お空の上もお水の上も歩ける靴を持ってるけれど」
「その靴は科学の靴ですか」
「そうなの」
 こうジョージにお話します。
「そちらはね」
「そうした靴もあるんですね」
「そう、そしてね」
 ドロシーはさらにお話しました。
「錬金術もあるから」
「そちらもですか」
「最近は仙術や陰陽道もあるわ」
「アジアのものもですね」
「仙人さんや陰陽師の人もおられるし」
「オズの国はアメリカが反映されて」
「アメリカに中国系の人や日系の人がいて」
 そうした国になっていてろいうのです。
「その人達の文化も入ってきていてね」
「それで、ですか」
「仙人さんや陰陽師の人もいてくれて」
 そしてというのです。
「そちらの術も入ってきてね」
「使われているんですね」
「そうなの」
「そうですか」
「それがオズの国だから」
 それでというのです。
「色々な技術が使われているのよ」
「魔法も科学も他の技術も」
「そうなの」
「それで身体を小さくするスプレーは」
「魔法の道具よ」
 こちらのものだというのです。
「そしてそれを使ったらね」
「身体が小さくなって」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「プレーリードッグさん達の街に入られるわよ」
「それじゃあ」
「皆行きたいかしら」
 プレーリードッグの巣にとです、ドロシーは皆に尋ねました。
「どうかしら」
「是非」
 反対する人はいませんでした、皆賛成でした。
 そしてです、そのうえで。
 皆で一旦黄色い煉瓦の道を出てでした、周りが少し盛り上がってそこからお顔を出しているプレーリードッグにドロシーが尋ねました。
「あの、いいかしら」
「あっ、ドロシー王女。それに」
 プレーリードッグはそのドロシーを見て言いました。
「樵さんもかかしさんも」
「ええ、実はお願いがあるけれど」
「何かな」
「貴方達のお家の中をお邪魔していいかしら」
 ドロシーはプレーリードッグに尋ねました、皆でお話していたことを。
「そうしていいかしら」
「えっ、ドロシー王女達がなんだ」
 プレーリードッグはドロシーの言葉に驚きの声をあげました。
「嘘じゃないよね」
「オズの国は皆素直でしょ」
「うん、昔のラゲドーさん以外はね」
「そうでしょ、だからね」 
 それでというのです。
「私はね」
「嘘じゃなくてだね」
「本当にね」
「僕達の街に入りたいんだ」
「そうなの」 
 実際にというのです。 
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