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仮想空間の歌う少年

作者:ケンケン4
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6ーNocturne

 
前書き
はい。コラボから戻って参りました。 

 
「はあ…。」
「どうしたのスノー?」

シノンが心配そうに聞いてきたので慌てて僕はにこやかに返事をする。

「なんでもないよ?気にしないで?」

ったく。ソーニャの奴、人使いが荒い…。そんな事考えながら僕達は新生アインクラッド22層。ALO内のキリト達のホームに居た。僕はシノンの隣に座り、みんなの話を聞いていた。ちなみに今は夜なのでキャリバーを取りに行ったメンバーにエギルもこの場所にいた。

「いやー。ARで戦うボスも本家同様の攻撃パターンとはいえ生身で動きまくったから体バッキバキだぜ。」
「同じく。」

僕とクラインがそう言うと。

「俺も…。」

キリトがそう言うので僕はニコニコ笑って。

「いやー。キリトのは運動不足でしょ?完全に。」
「全く活躍してないスノーに言われたくないな…。」
「歌いながらキツい。やっぱり戦うならVRがいいなー。
それに僕は本気出てないからね!?無考を使えばあんな敵…」

僕はやれやれとポーズをとると隣のシノンが僕にジト目で。

「スノー。活躍しなかったの?」
「うーん…やることは、やったんだけどね。ALOみたいに無双は出来ないね…。無考もいつでもどこでも出来ないし。やっぱり場所と集中しないと出来ないね…。」
「そう。」
「ごめんね。」

そう言ってシノンに謝るとあ、そうだ、と付け加える。

「そう言えば戦闘中ユナが歌っててとてつもなく戦闘のめちゃくちゃじゃm…」
「「ええええええええええええ!?」」

そう言ってシリカとリーファが僕に詰め寄ってきたのでビックリしてシノンに飛びつく。するとシノンのしっぽと耳が痙攣したかのように震える。

「スノーさん!ユナとボス戦やったんですか!?」
「ホントですか!?」
「近い近い…。
シノン怖いよ〜。この2人めちゃくちゃ怖いよ〜。」
「真面目に答えなさい。」

ペシっと僕にデコピンするシノン。僕は顔を少し赤くしているシノンを見逃さず。(僕以外なら見逃しちゃうね!)シノンから離れると説明を始める。

「ホントホント!い!ち!お!う!歌は上手かったよ!い!ち!お!う!
まあ?僕が本気を出せばユナの数千倍は上手いよ!」
「ほんとに自分と同じくらい歌が上手いの見ると対抗意識燃やすわね…。」

シノンがため息をつくので僕は聞こえないふりをする。するとクラインがはあ。とため息を吐いて。

「そう言えばユナのファーストライブのチケット応募し損ねたんだよな…。」

僕はそれを聞いてそう言えばと、人差し指を上に向けて。

「シノン、さっきオーディナル・スケールのキャンペーンでペアチケット当たったって言ってたよね?」
「ええ。」

するとエギルも思い出したかのように。

「俺もそう言えば当たってたな。ペアチケット。」
「「うそおおおおおおおおおおおお!?」」

今度絶叫したのはクラインとリーファ。そうして2人はその場で崩れ落ちる。

「いいなぁ…。」
「ゔゔゔゔ…。」

クラインに至っては泣いてるし。するとエギルがクラインに対して呆れ顔で。

「分かった。分かった。1枚はお前にやるよ。」

シノンもチラッと僕を見て。

「私もリーファにあげるね。スノーどうせ来ないだろうし。」
「え?シノンさん?僕行かないなんて一言も…。」
「え?悪いですよ…。スノーさんと一緒に見た方がって…。
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」

するとリーファはまるでこの世の終わりの様な顔をして。

「私、来週剣道部の合宿があるんだった…。」
「それは残念だね。」

僕は内心、詩乃とデートだ!と心の中でウキウキしつつ。ふと思った疑問を口にする。

「それにしても…どういう事なんだろうね?オーディナル・スケールにSAOのボスって。キリト?どう思う?」
「スノー。お前こそどう思うんだ?」
「僕?うーん…。まるで現実にSAOを再現する…としか考えられないな。よく分からん。けどめちゃくちゃ嫌な感じ。」

するとシノンが僕に対して反論する。

「でもナーヴギアのように命の危険はないんでしょ?考えすぎじゃない?」
「うーん。
…うん?」
「スノー?」

シノンが不思議そうに僕を見つめる。
そう言えばさっきSAOの世界行って思い出したけどユナってあの子に似てるな。確か…僕みたいな歌う人。SAOで?

「ともかく、ユイ。何か分かったら教えてくれ。」
「はい!パパ!」

ユイがキリトと話で思考が中断する。僕は話の流れに戻って。

「まあ、車とかバイクがない人このイベント不向きだよね。」
「それなら俺たち風林火山が車だしてるから送迎くらいしてやるよ。」
「なにそれそっちの方が心配じゃない…。」

クラインの申し出にリズが鮮やかにツッコミをいれて笑いが起こる。僕はそれを聞きながら。

「はて?誰だっけ?」

SAOの記憶を遡っていたが分からないのでキリト達の談笑に混ざることにした。













































「どうかしたかい?ユナ?」
「ねえ?これ何?」

そう言ってユナは丸いビー玉の様な物を掲げる。するとユナのそばに居た青年は。

「みんながユナの歌に感動した証さ。」
「ならもっといっぱい欲しいな。」
「これからたくさん手に入るさ。
…こいつら全員に復讐してね。」

SAOの記録本を読みながら青年は狂気的な笑みを浮かべる。右側のページにはギルド『風林火山』と反対側のページからは『音の死神』snowdropと書かれていた。 
 

 
後書き
結構オリジナル展開にするつもりです。
…もうオリジナル展開か。
次回もよろしくお願いします! 
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