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仮想空間の歌う少年

作者:ケンケン4
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3ーOverture (後編)

 
前書き
vsカガチ・ザ・サムライロード 

 
「儚い夢を抱く♪」

僕はいつも通り歌いながらさっとカガチ・ザ・サムライロードに接近すると…。まあ、案の定、そのボスモンスターは僕に対して挨拶がわりに僕の身長と同じくらいの日本刀で惨☆殺しようとしてきたので。

「ほいさ♪」

横なぎ1発。それをスライディングで躱し、ボスモンスターの股を通り抜けると背後に回り込む。

「…♪」

僕はちょうどユナの曲に合わせるように歌いながら大鎌で斬撃を2発叩き込む。しかし流石レイドボス。そんなに効いてないようで、くるっと僕の方に振り向くとその日本刀で僕を惨☆殺 (2回目)しようとしてきたので僕は慌てて逃げる。

「わーーー!!!助けて!クライン!キリト!アスナ!」
「…何やってるんだスノーのやつ。俺たちも行くぞ。キリの字!アスナ!」

僕は地面を抉るような日本刀の叩きつけを必死に躱すと再び隙を見つけてボスモンスターの股を再びスライディングで抜けるとキリト達に合流する。合流する前2、3発喰らいそうになったけど風林火山のギルドメンバーのタンクの人が僕の盾になってくれていた。

「はあはあ…、
やっぱ、歌いながら…キツい。」
「スノー…無茶しすぎよ。現実なんだから歌いながらは無茶よ。」

アスナにそう言われたけど僕はハハッと笑って。

「いやあー。行けると思ったんだけどな…。
ってキリト?」
「…。」

するとキリトも僕のように音も立てずにボスモンスターに向かっていく。接近してきて気づいたのだろう。ボスモンスターはキリトに向かって蛇のような鞭による範囲攻撃が来るが上手く懐に潜り込んで躱す。
そうしてキリトが切りかかろうとしたところで。

「あ。」

転けた。それはまるで漫画のように綺麗に転ぶとボスモンスターの前に倒れる。
慌ててキリトはボスモンスターの攻撃を躱すと僕達の所に戻ってきた。

「ちょっと!大丈夫!?」

アスナがそう言う中キリトは。

「身体が重い。VRとは違うな。」
「ただの運動不足でしょ!」

僕はその夫婦漫才を聞いてはぁ。とため息を吐くと大鎌をいつものようにクルクルと回す。

「あ。」

僕の後ろの人…遠距離攻撃をしている人がロケットランチャーをぶっぱなしていた。
…間違ってユナの方へ。
するとどこからか現れた人影がロケット弾を剣で弾くとボスモンスターにロケット弾がぶつかる。
というか…。

「ランク2位!?」

その人影…少年はこのオーディナル・スケール内のランキングで2位と表示されていた。ちなみにランクはそのプレイヤーの頭の上に出る。僕は10万台です。ランキング。

「…って。凄い動きだね。」

まるで体操のプロかと思うくらい華麗な動きでボスモンスターの周りを事細かに動き翻弄すると直剣で切り刻む。
…???あれ???

「私たちも行きましょ!」
「行くぞ!お前ら!」

するとアスナやクライン達、風林火山のメンバーも次々と突撃する中。ランク2位の動きを見て僕は。

「なんだありゃ…リズムがめちゃくちゃAllegro (速く)じゃん…。」

流石2位…と思いながら見ているとランク2位の剣撃でボスモンスターの片膝をつかせた。

「もらった!」

そう言ってアスナはランク2位の少年の隣を通り抜けるとトドメの一撃を放つ。

congratulations!

そう表示されるとボスモンスター。カガチ・ザ・サムライロードはポリゴン片となって消えていった。

「ボスモンスター攻略おめでとー!」

そうユナが言うと僕達のランキングの順位が上がる。9万台ですがなにか?
するとユナがアスナの方へ降りてきたと思うと頬にキスをすると、アスナのランキングが一気に上がる。

「わ!凄い!MVPじゃん!」

アスナがユナと何かを話して。それから話しかける。

「ええ。ありがとう。」

キリトとクライン達も僕達の方へ歩いてきた。

「流石、『閃光』の名は伊達じゃないな!『黒の剣士』さまと『音の死神』さまは本調子じゃなかったようで…」
「うるさいな。こっちの攻略は任せるよ。」
「むー。やっぱりな…現実だとキツいな…。歌いながらだと息が切れる…。」

キリトと僕はズーンと落ち込む。その後、他愛のない話をして解散になった。ちなみにキリトはちゃんとアスナを送っていった。偉い。

「…。」

僕は帰る前にふと気になって、オーディナル・スケールのランキングを確認する。
えっと…。

「エイジ…って読むのかな?これ。」

Eijiと書かれていたそれを見てふとさっきの動きを考える。そうしてオーディナル・スケールを起動して。

「無考…。」

無考はスキルでもなんでもないので現実でも出来る。要は100%のパフォーマンスを発揮する技だ。VRの方がしやすいが…。
そうしてさっきのEijiの動きを真似して動いてみる。

「…はっ!」

すると僕はほぼさっきの動きを真似する事が出来たのだが…。

「…!?ありゃ!?」

無考状態でもかなり負担がかかるようで動きを真似したあとで筋肉が悲鳴を上げていた。

「いてて…凄い人がいるもんだな。」

そう呟くとメールがオーグマーに届く。差出人はキリトで後でALOでみんなが集まるみたいだった。
『僕も行く!』と返信するとバイクのエンジンをかけると帰路につくのであった。  
 

 
後書き
評価ボタン皆さん押してくださいいい!
スノー「どうしたの作者!?」
評価ボタン押してもらえるとやる気が上がる。
スノー「なるほど。」
あ、コラボは準備が出来次第行います。 狼 アサさんすみませんm(_ _)m
次回もよろしくお願いします! 
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