| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百七十九話 バラエティ番組その七

「今幸せにやってるよね」
「かなりな」
「ならいいしね」
「それでだな」
「いけばいいと思うよ」
「そうだな」
「というか千年前のことをほぼ創作で言ってね」
 そうしてとだ、マルコはさらに言った。
「何を生み出すのかな」
「正直何もだな」
「生み出さないよね」
「俺もそう思う」
 洪童はまた述べた。
「実際にな」
「そうだよね」
「しかしその何も生み出さないことをな」
「韓国はやっているんだ」
「千年以上の間な」
「ある意味凄いけれど」
「本当に何もな」
 それこそというのだ。
「生み出していない」
「そうだね」
「しかし彼女が出来ることはな」
 今の自分のことを話しつつだ、洪童はピーナッツを齧った、見れば結構な量のそれを齧って食べている。
「幸せになる」
「幸せを生み出しているね」
「それまでの努力もな」
「今の努力もだね」
「無駄じゃない筈だ」
「無駄な努力はないわよ」 
 ナンはあっさりとした口調で言った。
「全くね」
「そうだな」
「勿論いいことに対してだけれど」
「努力は何時かな」
「実を結んでね」
 そしてというのだ。
「もたらしてくれるものがあるわ」
「そうだな」
「だからね」
 それでというのだ。
「あんたのこれまでの努力もね」
「今のそれもだな」
「彼女さんゲットして」
 そしてというのだ。
「ファッションもルックスも内面もね」
「全部か」
「磨かれていってるわよ」
「折角彼女が出来たんだ」 
 それならというのだ。
「その娘に相応しいな」
「人になりたいわね」
「そう思ってな」
「いつも努力しているわね」
「勉強だってな」
 学業もというのだ。
「これまで以上にな」
「励んでるわね」
「ああ」
 実際にというのだ。
「そうしている」
「それよ」
 まさにとだ、ナンは洪童に返した。
「そうして努力することがね」
「いいんだな」
「過去を言っても」
「意味がないな」
「それがいいものでも悪いものでも」
 どちらでもというのだ。
「そんなこと言うよりもね」
「努力だな」
「過ぎたこと言ってどうなるのよ」
 ナンはこうも言った。
「一体」
「本当にそうだな」
「だからね」
「過去よりもだな」
「今を見て」
 そしてというのだ。
「生きるべきよ」
「韓国もな」
「そして韓国人もね、ただね」
「ただ?」
「あんたは前を向いているから」
 そうして生きているからだというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧