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八条学園騒動記

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第五百七十九話 バラエティ番組その一

                バラエティ番組
 洪童はバラエティ番組についてさらに言った。
「ただの放送時間の埋め合わせだろ」
「また極端に言うね」
「しょうもない芸人が出てな」
 こうマルコに返す。
「しょうもないこと言わせて」
「それでなんだ」
「時間を潰すな」
 放送時間をというのだ。
「そうしたな」
「それでなのね」
「時間を潰すな」
 それでというのだ。
「そうした番組だろ、制作もお金も時間もかけていないな」
「そうした番組なんだ」
「だからな」
「観ないんだ」
「そして下らないバラエティ番組はな」
 ただでさえ観ないがというのだ。
「腹立つんだよ」
「そうなんだ」
「ああ、けれどドラマはな」
「まだ我慢出来るんだ」
「そうなんだよ」
「というか洪童って元々バラエティ番組嫌いなんだね」
「クイズ番組や旅番組は好きでも」
 それでもというのだ。
「バラエティはなんだよ、というかな」
「というか?」
「素人の芸人を政治番組に出してな」
「それで政治のこと言ってもなんだ」
「まともなこと言うか」
 こうも言うのだった。
「そもそも」
「政治番組はバラエティじゃないよ」
「そうなってる番組もあるだろ」
 例え政治番組でもというのだ。
「そういうのもな」
「洪童は嫌いなんだ」
「ああ、というかバラエティに出ている芸人ってしょうもないのばかりだな」
「だから偏見でしょ」
 ナンはまたこう言った。
「それは」
「そうか?」
「あんたがどれだけバラエティ番組嫌いかわかったわ」
 今の話でというのだ。
「本当にね」
「確かに嫌いだよ」
「否定しないのね」
「だから元々観ないしな」
「観てもなのね」
「面白くないとな」 
 それならというのだ。
「観ないよ」
「そうなんだ」
「ああ、ただな」
「ただ?」
「歌番組にお笑い芸人が出てな」
 そしてというのだ。
「いい歌を歌ってくれたらな」
「いいのね」
「その場合はな、あと普通に漫才とかは大丈夫だよ」
 こちらは観られるというのだ。
「芸人さんが出てもな」
「というかお笑いが嫌いじゃないのね」
「それはな」
「バラエティ番組自体が嫌いなのね」
「そうなるな」
「成程ね、あんたのタイプがわかったわ」
 ナンはクミズを一口飲んで述べた。 
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