出した本性
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第三章
「自分だけ豊かでも社会はか」
「普通それだったら自分は質素だよな」
「五億貰ってて不況っていつも喚くか」
「色々な企業が苦しむ様に言うのにな」
「まさかマスコミだけ儲けてるのか?」
「今の日本そうなのか?」
こう思う者が出たところでだ。
世にインターネットが普及した、それでだった。
様々なことが議論される様になった、それはマスコミのことも同じで様々なサイトが出来てそこで議論や検証が行われる様になった。
そしてそこでだった。
区目と彼の番組のことも議論と検証が行われる様になった、するととんでもないことがわかり世に広まることになった。
「何だこれ」
「区目ここまで偏向していたのか」
「教科書でも慰安婦でもか」
「全部野党べったりか」
「九州の海のことでも言ってたか」
「バカゴロウって何だよ」
「反対派は罵倒していいのかよ」
多くの者がその検証を見て怒った。
「与党はいつも攻撃するのにな」
「野党はスルーばっかか」
「あの番組そんな番組か」
「こんな偏向していたなんて知らなかったぞ」
「ずっと偏向番組垂れ流しか」
「しかも景気もな」
これもだった。
「実際はやっぱりそこまで酷くないな」
「区目が言う程な」
「数字って嘘吐かないからな」
「区目はそれでも不況って言い募ってるけれどな」
「不況って言われるとそう思えるしな」
「区目がいつも言ってるだけで」
「それでもな」
「実は違うな」
数字は実際に嘘を言わなかった、景気は実際にだった。
区目が言う程悪くなかった、そして。
番組のある報道が特に問題になった、それはというと。
「ダイオキシンか」
「工場から出る」
「それが近くの農家にも影響出しててか」
「農家のほうれん草が汚染されている」
「そういえばそんな報道してたな」
「区目が買うなとか言ってたな」
そのほうれん草をだ。
「それ間違いだったんだな」
「実は農家のほうれん草にダイオキシンはなかったか」
「そうだったんだな」
「それで農家の売り上げ激減か」
「生活に困る位になったか」
「ってこれマジでやばいだろ」
「報道被害だろ」
それに他ならないというのだ。
「流石に洒落になってないな」
「番組責任取ってるか?」
「区目責任取るのかよ」
「逃げないか?」
「あいつはそうするだろ」
「逃がすか」
誰かがこう書き込んだ。
「絶対にな」
「それはさせるな」
「あいつはそうするだろ」
「責任追及しろ」
「番組に抗議入れろ」
「番組のスポンサーにも言え」
「局全体に圧力をかけろ」
テレビ局がやっている番組のスポンサー全てにというのだ。
「絶対に責任取らせろ」
「ここであの番組潰せ」
「というかこれまでのこと考えたら報道資格剥奪だろ」
「番組の中で強姦されたとかも言ってたな」
「嘘と偏向ばかりだしな」
「ここで区目テレビから追い出せ」
「二度と出られない様にしてやれ」
こうした意見まで出てだった、実際に。
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