八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百八十三話 テストも終わってその七
「しっかりとした生活を送る努力はです」
「してなかったんですね」
「そうとしか思えません」
「そこは本当に困ったことですね」
「ですが音楽については」
この分野ではだ。
「まことにです」
「不断の努力をしていた人ですね」
「はい」
まさにというのだ。
「そうした人でした」
「天才でも努力しれこそですね」
「才能は磨かれますから」
「ああ、ダイヤもですね」
「そうですね、原石のままですと」
「何でもないですね」
「只の石です」
一度ダイヤの原石を見たけれど僕から見れば本当に只の石だった、石と言えば本当にそれだけのものだった。
「それに過ぎないです」
「そしてその石もですね」
「磨けばです」
「ダイヤになりますね」
「奇麗なそれに」
「だから人もですね」
「努力してです」
己を磨いてというのだ。
「よくなるものです」
「最初からダイヤなんてないですね」
「政治家でもそうですね」
「ああ、努力していないと」
国会を見ればわかることだ、もうそれだけで。
「全く勉強していない政治家は駄目ですね」
「左様ですね」
「それがわかりますしね」
もうはっきりとだ。
「そうした政治家は」
「野党に多いですね」
「与党にもいるでしょうけれど」
「野党は特にそうですね」
「はい」
このことは本当にその通りだと確信している。
「文句を言ったり揚げ足取りばかりで」
「そうした政治家は勉強していないですね」
「ただ言うだけで」
本当にそれだけでだ。
「中身も何もないですね」
「ああした政治家は若し責任ある立場になってもです」
「無能さを露呈するだけですね」
「そうです、ですから」
だからだというのだ。
「義和様はそうした人も反面教師にされて」
「努力していくべきですね」
「左様です」
そうあるべきだというのだ。
「お願いします」
「はい、僕もああした人達にはなりたくないです」
心から思うことだ、僕自身も。
「何があっても」
「野党の議員みたいな人には」
「そうしていきます」
「そしてお手本にすべき人は」
小野さんはそうした人のお話もしてくれた。
「止様ですね」
「親父ですか」
「優れた医術を持っておられますが」
「あれもですね」
「はい、やはり努力で備えられたものですし」
小野さんは僕にさらに話してくれた。
「ご家庭でもそうですね」
「父親として怠けたことはないですね」
僕の記憶には全くないことだ。
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