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ヘタリア学園

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第五百十一話  戦場ではあれなのに

第五百十一話  戦場ではあれなのに
 日本のところには韓国もいました。ところが彼は戦場以外では威勢はいいのですが肝心の戦場ではからっきしなのです。
 ピンチになると銃を投げ捨てて泣き叫びます。はっきり言ってイタリアよりあれです。身体は大きいのに意外と弱いのです。
 そんな彼ですが何故か日本の上司は彼を大事にしています。それで戦場にもいるのですが全く役に立っていません。そんな彼ですが確かに筋肉質で強そうなのは強そうなのです。
「外見はいいのですがね」
 日本もとりあえず背が高くて体格にも恵まれている韓国についてはこれだけは認めます。
「ですが。どうしたものでしょうか」
 その激烈な弱さに困っているとある日。変な連中に韓国妹が絡まれていました。
「ああ、そうしたことはちょっと」
 日本が行ってその変な連中を止めようとしたらそれより先にかっ飛んで来た人がいました。
 そうしてその連中を瞬く間に叩きのめしてしまったのです。その人とは。
「俺の妹に手を出す奴は誰であろうが許さないだぜ」
 韓国でした。戦場でのあれっぷりからは想像もできない勇敢さと強さを見せていました。
「秀美、大丈夫かなんだぜ」
「オッパ、ウリは大丈夫ニダ」
「それはよかったんだぜ。俺は御前の為なら何でもするんだぜ」
 はっきり言って強いです。本当に。戦場とは完全に別人です。
「そういうことなのですか」
 日本は遠くから韓国のその活躍を見て納得しました。
「韓国さんはこういう時に強いんですね」
「秀美の為に俺は頑張るんだぜ」
「オッパ、格好いいニダ」
 けれど戦場では本当にあれなので。どうもイタリアに似ているところもある韓国なのでした。


第五百十一話   完


                                  2008・12・13
 
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