八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百八十三話 テストも終わってその五
「その人は非常に努力家だったので」
「将補までなられて」
「退官されてからも」
海上自衛隊をというのだ。
「それからもです」
「努力されていたんですか」
「そうでした」
「ずっと努力していたんですね」
「私は立派な人だったと思います」
「努力を続けるとですね」
「人は成ります、ですから義和様も」
僕もというのだ。
「努力をされれば」
「それで、ですね」
「成ります」
「そうですか、じゃあ」
「これからも宜しくお願いします」
「努力していきます」
僕は小野さんに約束した。
「勉強もバスケも」
「そして人のことも」
「全部ですね」
「してこそです」
「そうしてこそですね」
「人はよくなるのですから」
それでというのだ。
「努力されて下さい」
「そうですよね、逆に努力しない人は」
「何にもなれません」
「それが現実ですね」
「はい」
まさにというのだ。
「そうしたものです」
「人はそうですね」
「才能だけでは」
「どうしてもですね」
「人は限界があります」
「モーツァルトもですよね」
「あの人はとんでもない才能がありましたが」
まさに音楽の神に愛されていると言っていい、人類の歴史の音楽家でも一番の才能の持ち主だっただろう。
「しかしです」
「努力もしていましたね」
「絶え間なく」
小野さんもこう言った。
「そうでしたね」
「もう作曲していないとですね」
「苦しくて仕方ない位だったとか」
「つまりいつも作曲してですね」
「努力していましたね」
「ですから」
それでというのだ。
「あの人もです」
「努力で才能を伸ばしていますね」
「そうでした」
「作曲をいつもしていて」
「音楽に触れて」
「そうした人なので」
「あそこまでになれました」
こう僕に話してくれた。
「天才でありかつです」
「不断の努力を重ねていたので」
「多くの名作を残せました」
「あの人三十五歳で亡くなってますね」
「若くしてですね」
「夭折ですね」
若くして亡くなることをこう言う。
「文字通りに」
「はい、ですが」
「名曲を多く残しましたね」
「三十五歳で亡くなったとは思えないだけの曲数で」
全集なんてもうCD何十枚にもなる、値段もかなりのものになる。
「そしてジャンルもです」
「多彩ですね」
「はい、そしてです」
「それだけじゃなくて」
「しかもです」
それに加えてだ。
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