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オズのケーキ

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第十二幕その一

               第十二幕  最高のケーキを食べて
 バレエも行なわれます、フェアリーの人達が空を舞いつつ見事なバレエを踊ります。そのバレエを見てでした。
 ナターシャはうっとりとしてこう言いました。
「素敵ね」
「フェアリーの国の音楽のバレエですが」
 女王がそのナターシャにお話します。
「お気に召されましたか」
「はい、とても」
 実際にと言うのでした。
「素晴らしいですね」
「私達はバレエも好きでして」
 それでというのです。
「こうしてです」
「踊られるんですね」
「そうしています」
「歌劇もあって」
 そしてと言うナターシャでした。
「歌舞伎に京劇、ミュージカルもあって」
「バレエもです」
 こちらもというのでした。
「こうしてです」
「是非ですね」
「はい、それで」
 それにというのでした。
「面白いことがあります」
「面白いこと?」
「サンバもです」
 これもというのです。
「あります」
「サンバですか」
「それもありますので」
「サンバいいですよね」
 サンバと聞いてです、カルロスが言ってきました。
「明るくて」
「ミュージカルよかったし」
 ジョージは先程上演されていたそちらを思い出して言いました。
「サンバもあるなんて」
「京劇、ミュージカルにバレエに」
 神宝も言ってきました。
「それにサンバもですか」
「いや、何でもありますね」
 恵梨香は歌舞伎を待ちながら言いました。
「素敵ですね」
「はい、ただサンバといいましても」
 それでもとです、女王がお話しました。
「カーニバルみたいに派手な格好ではないです」
「そうですか」
「普通のドレスや服で」
 そうした服を着てとです、女王はナターシャ達にお話します。
「踊ります」
「そうですか」
「カーニバルみたいな服は」
 この服はといいますと。
「私達には派手過ぎて」
「それで、ですか」
「はい、とても」
 どうにもというのです。
「着られなくて」
「着ていないのですね」
「それでサンバの時も」
「ドレスや服ですか」
「そうしています、とはいっても色合いは派手です」
 それはというのです。
「とても」
「そうですか」
「フラメンコの時みたいなドレスを着ます」
 ミナミが言ってきました。
「サンバの時は」
「男の人もダンサーの服で」
 このことを言ったのはナナミでした。
「赤や黄色、黒といった色なんですよ」
「そうした服を着て」
 そしてとです、ミユも言います。 
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