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オズのケーキ

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第十一幕その八

「そちらも楽しみましょう」
「おお、色々あるね」
 教授はフェアリーの人から差し出してもらったパーティーの進行予定を見て言いました。
「コーラスも劇もバンドもあって」
「コントもあるね」
 モジャボロも予定を見て言います。
「お笑いもあるんだね」
「ほっほっほ、やはり笑うことが一番じゃ」
 リンキティンク王はもう笑っています。
「お笑いもあるのはいいことじゃ」
「京劇も歌舞伎もあるし」 
 王子は演目に注目しています。
「これはいいですね」
「京劇は関羽さんが主役で歌舞伎は廓文章なんだね」
 カエルマンはその演目の中身を見ています。
「いや、これはいいね」
「関羽さんが曹操さんを見逃す場面とは」
 伍長が言うことはといいますと。
「また恰好いい場面であるな」
「廓文章も幸せになるお話だし」
 ピンクの子熊は歌舞伎のお話をしました。
「いいね」
「ミュージカルもあるけれど」
 ラベンダー熊はこの演目を見ました。
「いいね、オードリーは面白いんだよね」
「何か凄く色々あるけれど」
 ナターシャは演目のあまりもの多さに驚いています。
「これ何日もかかるんじゃ」
「そうよね、物凄い数だから」
 恵梨香もこう言います。
「歌劇のオベローンも結構時間かかったんじゃ」
「ミュージカルに京劇に歌舞伎って」
 ジョージはここまであると、と言うのでした。
「朝から晩までやってもね」
「三日はかかるんじゃないかな」
 神宝はそれ位ではないかと言いました。
「これは」
「相当長いパーティーになるのかな」
 カルロスもこう予想しました。
「これは」
「ええ、そうなの」
「女王様のお誕生日のパーティーは三日かかるの」
「三日の間皆で楽しむの」
「色々な演目を出してね」
「そうしていってね」
「三日三晩のお祭りになるのよ」
 六人のフェアリーの大臣達がナターシャ達に説明しました。
「私達フェアリーはお祭りが大好きだから」
「よくパーティーも開くけれどね」
「この時は特別なの」
「何しろ私達の女王様のお誕生日だから」
「三日間楽しむの」
「そうしてるのよ」
「そうなのね、そうしたパーティーなら」
 それならとです、ナターシャは六人の言葉に頷きました。
「是非ね」
「ええ、楽しんでね」
「三日間ね」
「私達もそうさせてもらうし」
「色々な演目があるし」
「飲みものも食べものも出るから」
「そうしてね」 
 六人はナターシャに笑顔でお話しました。
「勿論私達も演目に出るわよ」
「この時は女王様も出られるから」
「私達は七人でいつも歌って踊ってるの」
「このことはもうお話したわね」
「だからね」
「宜しくね」 
「そしてですね」
 ケーキもにこにことして言ってきました。
「お菓子も」
「そのお菓子は、だね」
 カエルマンがケーキのお話に応えました。
「君が作ったものもだね」
「はい、あります」
 ケーキはカエルマンににこりと笑って答えました。
「そういったお菓子も」
「そうだね」
「色々なお菓子を作って」
 そうしてというのです。 
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