オズのケーキ
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第十一幕その一
第十一幕 皆が来て
朝になって皆でパンとお野菜のシチュー、ヨーグルトにフルーツを食べてでした。ケーキは一緒に食べている皆に言いました。
「ではいよいよですね」
「そう、これからね」
アン王女が応えました。
「皆が来るから」
「まずはですね」
「皆を迎えるのね」
「そうしましょう」
「わかったわ」
「そう、そしてね」
王女はさらに言いました。
「パーティーをはじめましょう」
「そうしましょう」
是非にとです、ケーキも頷いてでした。
皆で国の正門に行きました、フェアリーの女王に六人の大臣達、ケーキと王女にリンキティンク王とボボ王子にナターシャ達五人の顔触れです。
その皆で正門に着くとでした。
遠くからまずはでした、ムシノスケ教授とモジャボロ、かかし、樵がやってきました。教授は頭のシルクハットを取ってです。
皆に恭しく一礼をして他の皆も教授と同じく皆に恭しく一礼しました、そうしてから教授が皆にお話しました。
「ラベンダー熊さん達が後から来るよ」
「後からですか」
「そう、少しクマセンターでやることがあってね」
それでとです、教授はケーキに答えました。
「だからだよ」
「そうですか」
「私達は先に出発してね」
「今来られましたね」
「そうなのだよ」
「彼等ももうすぐに来るからね」
モジャボロも笑顔で言ってきました。
「だからね」
「それで、ですね」
「楽しみにしておいてね」
「それでは」
「臆病ライオン君はオズマとドロシーを迎えに行ったからね」
「二人と一緒に来るよ」
かかしと樵は臆病ライオンのことをお話しました。
「だから待っていてね」
「彼のことも」
「それでは」
「ほっほっほ、まずは楽しいお友達の第一陣到着じゃ」
リンキティンク王は教授達の到着に明るい笑顔で言いました。
「よいはじまりじゃ」
「パーティーは今からですね」
「はじまっておるのう」
リンキティンク王は王子にも言いました。
「そうであるな」
「そうですね、王様のお考えですと」
「パーティーは乾杯からはじまるのではなくな」
「お客さんが来てからですね」
「はじまりじゃ」
「ですね、では」
「今からじゃ」
まさにと言うリンキティンク王でした。
「パーティーのはじまりじゃ」
「いや、それにはまだ早いですよ」
ナターシャがはしゃぐ王様を宥める様にして言ってきました。
「はじめるには」
「どうしたのじゃ?」
「また来られました」
正門からはじまる黄色い煉瓦の道の先を見ての言葉です。
「お客さんが」
「あっ、クマセンターの人達だね」
ジョージはその人達を見て声をあげました。
「あれは」
「ラベンダー熊さんに伍長さんに」
神宝は彼等を見て言いました。
「そしてピンクの子熊さんだね」
「お仕事が終わったんだね」
カルロスはそれで彼等が来られたことに喜んでいます。
「それも早く」
「遅れるって聞いたからもう少し後かと思っていたけれど」
恵梨香の考えはそうでした。
「けれど早く終わったんですね」
「それは何よりね」
ケーキは五人のお話を聞いて言いました。
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