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オズのケーキ

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第七幕その九

「イカ墨は使いますしカルボナーラだとベーコンは抜いてナポリタンもソーセージはなしで食べています」
「ではペペロンチーノも」
「よく食べています」
「そうなんですね」
「大蒜はよく使います、アンチョビは使わないですが」 
「お魚だからですね」
「はい」
 生きものは使わないからというのです。
「そうしています」
「そこは徹底していますね」
「そうした種族なので」 
 フェアリーの人達はというのです。
「ですから」
「そうですか」
「勿論オリーブオイルも」
 オイルはといいますと。
「使いますし」
「オリーブオイルは他のお料理にもですね」
「かなり使います」
「オリーブ園もありましたしね」
「オリーブは欠かせないです」
 そこまでのものだというのです。
「私達にとっては」
「そうなんですね」
「本当にいつもです」
 お料理にはというのです。
「よく使っています」
「オリーブオイルがないと」
「私達は困りますね」
「どうしても」
「あれがありませんと」
 フェアリーの六人の大臣の娘達もこうお話します。
「本当に」
「その時はです」
「どうしようかってなります」
「オリーブは私達に欠かせないです」
「他にはごま油もですが」
「オリーブオイルは植物油で」
 それにと言うケーキでした。
「美味しいし使い勝手もいいから」
「だからです」
「本当にお料理に使います」
「いつもそうしています」
「楽しくそうさせてもらっています」
「私もそうだけれど」
 他ならないケーキもです。
「貴女達はよりなのね」
「しかしのう」
 ここでリンキティンク王が言いました。
「ラードや豚骨が使えないのはのう」
「王様にとってはですか」
「うむ、どうもな」
 それはとです、女王に応えました。
「寂しいものがあるのは否定出来んのう」
「そうですか」
「わしは確かにお肉は特に好きではないが」
 それでもというのです。
「わしの好みではな」
「そういったものがないと」
「少し寂しくなる、カルボナーラもベーコンがないとな」
 他の食材があってもというのです。
「卵はよいか」
「そちらは無精卵なら」
「ならいいがしかしのう」
「ベーコンがないとですか」
「どうもな」
「寂しいですか」
「それはな、まあナポリタンはな」
 こちらはといいますと。
「ソーセージとかがなくてもな」
「いいですか」
「わしとしてはな」
「そうですか。実はカルボナーラもナポリタンも」
 どちらもとです、女王はさらにお話しました。 
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