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オズのケーキ

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第六幕その一

               第六幕  フェアリーの国
 ケーキ達はフェアリーの国に入りました、するとすぐに女王達七人が来てそのうえで彼女達に尋ねてきました。
「ええと、来てくれた理由は」
「女王様のお誕生日のパーティーの準備のお手伝いに来ました」
 ケーキが女王に答えました。
「その為にです」
「来てくれたのですね」
「はい、その為に」
「そしてね」
 王女も女王にお話します。
「後でお客さんとしてラベンダー熊さんやカエルマンさんも来てくれるわ」
「クマセンターでお会いした人達もですか」
「そうなの」
 こうお話するのでした。
「それでオズマ姫やドロシー王女もね」
「えっ、あの方々もですか」
「来てくれるわ」
「それは光栄です」
 王女のお話を聞いてでした、女王だけでなく他のフェアリーの娘達もびっくりしました、それで言うのでした。
「あの方々まで来られるとは」
「その準備に」
 ケーキがまた女王にお話します。
「この度は」
「お手伝いにですね」
「来させてもらいました」
「宜しくお願いします」
 ナターシャも女王に挨拶をします。
「この度は」
「はい、こちらこそ」
「では皆さんの泊まる場所も用意させて頂きます」
 マユが言ってきました。
「このことも」
「お願い出来ますか」
「喜んで」
 マユはケーキににこりと笑って答えました。
「用意させて頂きます」
「いや、実はです」
 アイリが明るい笑顔で言ってきました。
「今は猫の手も借りたい状況でして」
「そうでしたか」
「本当に忙しくて」
「それで、ですか」
「皆さんが来てくれて」
 それでというのです。
「本当に嬉しいです」
「皆で大忙しなんです」
 今度はミナミが言ってきました。
「フェアリーの国は皆で働きますが」
「その中で、ですか」
「もう皆がです」
 本当にというのです。
「てんてこまいで」
「それで、ですね」
「皆さんのお力頼りにさせてもらいます」
「女王様なんかご自身のお誕生日のことなのに」
 ナナミはその女王を見つつお話します。
「お手伝いしようとするので」
「それで、ですね」
「私達その度にお止めしています」
「流石にご本人がされると」
「ちょっと、ですから」
「確かに皆で働く国ですけれど」
 カヤもこのことは否定しません。
「それでもですよね」
「流石にご自身のことは」
 どうしてもとです、ケーキはカヤに答えました。
「こうした時は黙って見ている」
「そうなのに」
「女王様は、ですね」
「動かれるんです」
「それで本当にいつもお止めしてるんです」
 ミユは困ったお顔でお話します。
「これが」
「そのことも大変ですか」
「女王様普段は私達の諫言を聞いてくれるのですが」
 それがというのです。
「今回ばかりは」
「私だけ見ているだけで働かないことは」
 その女王が言います。 
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