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オズのケーキ

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第五幕その九

「心が人間ならね」
「人間ですね」
「身体がどうでも」
「それでもですね」
「心が人間なら」
「それで人間になりますね」
「そうよ、人間なのよ」
 こう五人にお話するのでした。
「心が人間ならね」
「じゃあ僕も人間だね」
 ゴブリンは笑ってお話しました。
「そうだね」
「そうよ、それで貴方の国は何処にあるのかしら」
「ここからかなり遠いよ」
「そうなの」
「そうなんだ、けれどね」
 それでもというのです。
「僕は今修行の旅に出ていてね」
「それでここにいるのね」
「今大統領がオズの国を巡って」
 そうしてというのです。
「皆の見識を高めて国を治めることに役立てようってお話して」
「それでなのね」
「僕もね」
「旅をしているのね」
「そうなんだ」
 こうケーキにお話するのでした。
「僕は国の警察官だけれど」
「お巡りさんとしてなのね」
「色々学ぶ為にね」
 まさにその為にというのです。
「そうしているんだ」
「そうなのね」
「それでね」
 ゴブリンはさらにお話します。
「うちにドワーフの人達もいるけれど」
「そちらの人達もいるのね」
「その人達の為のいいものを見付けたんだ」
「それは何なの?」
「オリハルコンを見付けたんだ」
「あの鉱物をなのね」
「うん、見付けたから」
 それでというのです。
「帰ったらお話するよ」
「それじゃあここにドワーフの人達が来て」
「それでね」
「掘ることもなのね」
「それか売ってもらうか」
 そうしてというのです。
「それで手に入れるよ」
「そうするのね」
「僕は鉱物は詳しくないけれど」
 それでもというのです。
「ドワーフの人達が言うには素晴らしい鉱物で手に入れたいそうだけれど」
「オリハルコンはオズの国でも貴重だからね」
 王子が言ってきました。
「だからだね」
「うん、欲しいけれどね」
「君達の国には中々なんだ」
「手に入らなくて」
「それでだね」
「見付けたから」
 だからだというのです。
「ドワーフの人達にお話するよ」
「そうするんだね」
「警察官として色々な警官の人達も見られたし」
 オズの国のというのです。
「いい旅をしているよ」
「それは何よりだね」
「うん、それで君達もフェアリーの国に行くんだね」
「そうなの、さっきお話した通りにね」 
 またケーキが答えました。
「そうするの」
「僕も先日あの国に行ったけれど」
「そうだったの」
「いい国だから」
 それでというのです。
「貴女達も行くといいよ」
「それじゃあね」
「じゃあ僕はこれでね」
「ええ、またね」
「機会があったらね」
「会おうね」
 こうお話してでした、ゴブリンは一行と再会を約束して今はお別れしました。そしてその後でなのでした。 
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