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オズのケーキ

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第五幕その三

「是非」
「ここはだね」
「皆と一緒に」
「残るべきだね」
「そうして頂ければ」
「ではあちらに向かうメンバーは」
 ケーキはそのお話をしました。
「王女様とナターシャちゃん達と」
「そして僕と王様かな」
「そうなりますね」
「ほっほっほ、では早速出発じゃな」
 リンキティンク王は上機嫌で今もこの場にいます。
「楽しみじゃのう」
「僕もお土産選びに加わりたいですが」
 王子は個々では少し申し訳なさそうに言いました。
「ですが」
「王様と一緒にいないとですね」
「僕は王様と一緒にいるのが仕事だからね」
 ケーキにもこう言います。
「だからね」
「それでは」
「うん、王様は是非フェアリーの国に行かれるべきだからね」
「わしはお手伝いは出来んぞ」
 リンキティンク王は自分から言いました。
「家事だの後片付けだの準備だのはな」
「王様は遊びがお好きで」
「しかも王様だからのう」
 それでというのです。
「雑用と言われる仕事はな」
「されないですね」
「王様といってもそうしたことをする王様もおるが」
 それでもというのです。
「わしは違う」
「はい、ですが」
「それでもか」
「王様の歌と踊りはフェアリーの国にも向いていると思いますので」
 だからだというのです。
「王様もです」
「行くべきじゃな」
「はい、そうしましょう」
「わかった、では行こう」
「それでは」
 こうしてリンキティンク王もフェアリーの国に先に行くことになりました、そして後のメンバーはといいますと。
 王女がナターシャ達に言いました。
「私達もね」
「はい、先にオズの国に行って」
 最初にナターシャが言いました。
「準備のお手伝いをしましょう」
「そしてフェアリーの人達を助けましょう」
 カルロスはいいことが出来そうだと楽しみにしています。
「是非」
「人助けはいいことですしね」
 神宝もそれが出来る機会が来たと喜んでいます。
「それじゃあ行きましょう」
「今から行って」 
 ジョージも人助けに乗り気です。
「そうして皆で助けましょう」
「私達で行けば」
 どうかとです、恵梨香も言います。
「少しでもフェアリーの皆さんの助けになりますね」
「そうなるわ。そしてね」
 王女は今度はクッキーを見て彼女に声をかけました。
「貴女もね」
「私もですね」
「ええ、貴女は家事が得意で」
 それにというのでした。
「特にお料理中でもお菓子作りが得意ね」
「だからですね」
「是非ね」
 この度はというのでした。
「一緒に来てね」
「わかりました」
「宜しく頼むよ」
 同じ村にいて親しくしているカエルマンもクッキーに声をかけました。 
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