オズのケーキ
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第四幕その十一
「僕がそう定めているんだ」
「大尉も階級はそうでも」
「将軍の待遇だよ」
「伍長さんと同じだね」
「そうなるね」
樵はその伍長に目をやりつつカエルマンに答えました。
「やっぱり」
「そうなんだね」
「それとね」
さらにお話する樵でした。
「僕は皇帝だけれどね」
「オズの国の国家元首は」
ナターシャがまさにその人のお話をしました。
「オズマ姫で」
「王女さんがだよね」
「国家元首で」
「皇帝は外の世界では一番尊いとされているね」
「あの」
ナターシャは胡桃を食べて牛乳を飲みつつ樵にお話しました。
「外の世界で皇帝は恵梨香のお国で私達が今住んでいて学校にも通っている」
「日本だね」
かかしが言ってきました。
「僕達も時々行く」
「はい、日本の国家元首は天皇陛下で」
「皇帝となるね」
「そのお立場は」
「王様よりも偉いね」
「オズの国ではそれこそ」
まさにという口調でお話するのでした。
「オズマ姫と同じ様な」
「そこまでのお立場だね」
「流石に世界の国家元首ではないですが」
「それでも皇帝として」
「別格の方です」
日本の天皇陛下はそうした方だというのです。
「文字通りに」
「オズマ姫は樵君よりも上だからね」
「ウィンキーもオズの国の中にあって」
「オズマ姫はオズの国全ての国家元首だからね」
「皇帝よりも立場が上ですね」
「それもオズの国だよ」
「外の世界とは違うところもあるんですね」
ナターシャも納得しました、ここまでお話して。
「オズの国は」
「そうだよ、伍長や大尉でも将軍扱いだったりするし」
「王女様が一番偉かったり」
「そうした国なんだ、しかし」
「しかし?」
「日本の天皇陛下は僕が聞いても凄いね」
かかしも認めることでした。
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