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ドリトル先生の野球

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第四幕その十一

「おかしくないね」
「北朝鮮の実情を知っていてならね」
「もう人間の所業じゃないね」
「それで沢山の人が地獄を見て死んで」
「そのことに責任を取らないなら」
「もうこれは人の悪事じゃなくて」  
 そのレベルでなくというのです。
「悪魔の悪事だよ」
「それが普通な世界じゃね」
「しかも悪事は他にも一杯あるし」
「文化事業や慈善事業をしても」
「物凄いマイナスだね」
「僕はそう思うよ、けれど八条グループや日本の他の企業は違うから」
 日本のマスコミとはというのです。
「本当にね」
「ちゃんとだね」
「そのことはしっかりしていて」
「プラスであることが多いんだね」
「そちらの方が」
「いいことにね」
 先生はこうした企業のことは笑顔でお話しました。
「そうだよ」
「というか日本のマスコミが酷過ぎるね」
 王子は腕を組んで難しいお顔で言いました。
「知識人も」
「まさに中世の教会みたいにね」
「腐敗を極めてるんだね」
「それが終戦直後から続いてね」
「今に至るんだね」
「七十年以上もね」
「七十年以上の腐敗だね」
 王子もそれはというお顔になって言います。
「凄いね」
「本当にその間彼等は全く反省も謝罪もしなかったんだ」
「自分を振り返ることなく」
「他の人、自分達以外の日本人や日本という国には謝罪や賠償を言うけれどね」
「自分達はだね」
「世の中で最も駄目な人間の一つとして」 
 こうも言う先生でした。
「人には謝罪等をしきりに言ってね」
「自分は全くしない」
「自分が謝らないから言えるんだ」
「そうした人はだね」
「この世で最も駄目な人の一つだとね」
「先生は思うんだね」
「そして彼等はね」
 日本のマスコミや知識人のそうした人達はというのです。
「まさにそれでね」
「七十年以上だね」
「全く何の反省も謝罪もないんだ」
「人や国に言うばかりで」
「これでいいのかと思ってから学ぶのも学問だよ」 
 先生の生きがいであるそれだというのです。
「まさにね、けれどね」
「その人達にはそうしたものがないから」
「学問も進まないし人間としてもね」
「よくないね」
「全く成長しないよ」
「腐敗したままだね」
「もうどんどんね」
 ただ進歩しないだけでなくというのです。
「自浄能力もないから」
「腐っていく一方だね」
「それで今に至るんだ」
「どうにもならない世界だね」
「日本にもそうした世界があるんだ」
 腐敗しきっていて自浄能力もない世界がというのです。
「やがて腐り果ててね」
「それでだね」
「ヘドロは腐り果てたらもう何でもなくなるね」
「そこにどんな生物もいられなくなってね」
「あまりにも汚くなってね」
 文字通り腐り果ててしまってです。
「そうなるね」
「それでやがて日光に照らされて塵となる」
「それが運命だね」
「ネットが普及してその時が近付いているよ」
「じゃあインターネットがお日様かな」
「そうなるかもね」 
 先生は王子にお話しました、そうしてでした。
 また皆と野球のお話をしました、先生の今は野球でした。 
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