オズのケーキ
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第三幕その九
「あの娘そして虹の妖精さん達ともね」
「そうなのね」
「それでね」
女の子はナターシャにさらにお話しました。
「お空に行ったこともあって」
「じゃあ虹の妖精の宮殿にも」
「お邪魔したことがあるわ」
「そうだったのね」
「あの娘達に連れて行ってもらってね」
「自分達で飛んでは」
「羽根があるから行けるかっていうのね」
女の子はナターシャが言いたいことを先に察して言いました。
「そうなのね」
「ええ、それは」
「難しいわよ、私達が雲の上まで行くのは」
「そこまではなのね」
「オズのお空は海みたいに色々な生きものがいるでしょ」
「鳥にお魚に」
「そうした場所でね、私達は小さいしあまり速く飛べないから」
だからだというのです。
「お空を高隈で飛んでね」
「雲のところまで行くには」
「物凄く大変だから」
それでというのです。
「行かないの」
「そうなのね」
「その時はポリクロームさん達に連れて行ってもらって」
「そうして行ったのね」
「そうなの」
こうナターシャにお話しました。
「私達は」
「それで虹の妖精の宮殿に行って」
「ギリシアの神様の神殿みたいなね」
「あそこそうよね」
「そこに行って一緒に遊んだこともあるの」
女の子はその時のことを思い出してにこりとなりました、そのにこりとしたお顔がナターシャにもはっきりと見えました。
「とても楽しかったわ、そしてね」
「その楽しいことは」
「女王様のお誕生日にもね」
「あるのね」
「皆で女王様をお祝いして」
そしてというのです。
「そのうえで美味しいものも食べて歌に踊りで」
「楽しんで」
「その楽しみを満喫するのよ」
「だから余計になのね」
「準備もしてるし」
「その準備も楽しそうね」
「勿論よ」
これまた笑顔でのお返事でした。
「本当にね」
「何かと満喫しているのね」
「今からね、私達は毎日楽しんでいるけれど」
このことはオズの国の他の人達と同じです。
「今回のお誕生日も」
「楽しんでいるのね」
「私達七人それぞれのお誕生日をね」
「お祝いしているの」
「そうよ、私達はお友達同士だから」
「七人全員がなのね」
「それでよ、じゃあ今からね」
女の子は自分から言ってきました。
「帰るわ」
「ええ、森に帰るのね」
「私達の国にね」
「そうするのね」
「これからね、それじゃあまたね」
「ええ、縁があったらね」
「またお会いしましょう」
こうお話してでした、そのうえで。
一行はフェアリーの女の子と笑顔で別れてそうしてでした、皆でまたクマセンターに向かいました。
そうしていく中で王女は笑顔でお話しました。
「いや、フェアリーの娘にも会えて」
「そしてですね」
「得した気分ね」
「王女はフェアリーがお好きですか」
「フエアリーは幸運を招いてくれるってね」
「言われているんですね」
「私達の国ではね」
王女のお国ではというのです。
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