オズのケーキ
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第三幕その二
「そうしています」
「それでじゃな」
「はい、今こうしてです」
「クッキーを出してくれたんじゃな」
「如何ですか?」
「是非共。しかしな」
ここでリンキティンク王はこうも言いました。
「問題があるぞ」
「と、いいますと」
「そうじゃ、今わし等は歩いておる」
黄色い煉瓦の道をというのです。
「歩きながら食べることは今はな」
「されないことですか」
「そうじゃ、それはな」
どうかというのでした。
「今は止めておいて」
「そのうえで」
「そうじゃ」
まさにというのです。
「座って皆で食べよう」
「それでは」
「おやつの時間にのう」
「いいですね、では三時に」
王子はリンキティンク王の言葉を聞いて笑顔でよしとしました。
そしてそのうえで、です。皆で三時にそのクッキーを近くのお菓子が実る木から貰ったモンブランのケーキやチョコレートムースと一緒にです。
ティーセットにしました、そしてお茶としてレモンティーを近くのお茶が出る泉からすくっててに入れて。
そうしたものでティータイムにしようとするとでした。
そこにフェアリーの十歳位の女の子が来ました、赤い薔薇のお花から造ったドレスを着ていて緑の目と髪の毛がとても奇麗です。
その娘を見てクッキーは声をかけました。
「貴女もよかったら」
「あっ、貴女達は」
フェアリ―はクッキーの言葉で一行を見て言いました。
「リンキティンク王と」
「わしを知っておるか」
「オズの国でご存知ない人は」
どうもと言うのでした。
「おられないかと」
「ほっほっほ、そうか」
「はい、そして」
それにと言うのでした。
「ボボ王子と」
「僕も知ってるんだね」
「それにカエルマンさんと」
次はこの人でした。
「そしてクッキーさんですね」
「私のことも知ってるのね」
「はい、それで皆さんは」
「ええ、クマセンターに行くけれど」
「その途中ですか」
「旅に出ていてね」
それでとです、クッキーはフェアリーの娘に答えました。
「それでなの」
「そうですか」
「それで貴女はこの辺りに住んでいるのかしら」
「そうです、この近くの森に」
そこにとです、フェアリーの娘はクッキーの質問に答えました。
「そうしています」
「そうなのね」
「今度私達の女王様のお祝いで今何かと」
「用意をしているのね」
「それで今ちょっと用がありまして」
それでというのです。
「外出していまして」
「それで私達と会ったのね」
「そうなんです」
「何のお祝いかのう」
リンキティンク王はフェアリーの娘に尋ねました。
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