外道野郎への報い
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第一章
外道野郎への報い
松田慎也は荒々しい感じのヘアスタイルの黒髪で一八四ある長身で痩せているが筋肉質の身体つきだ、耳や口の横にピアスを付けている。
外見が外見なので怖がられている、実際に腕っぷしはかなり強くしかも体力があり俊敏でもある。だが。
実はアルバイトに精を出す勤労少年だ、学業も成績はあまりよくないが授業はさぼらないで出ている。
その彼は今ペとショップのアルバイト以外に日雇いの仕事を休日もしている、学校の時間以外はいつも働いている感じだ。
その彼を見て彼の後輩である岡橋五郎金髪で小柄な彼と源五郎丸助黒髪で長身の二人は松田自身に尋ねた。
「先輩最近どうしたんですか?」
「何時にも増して働いてますよね」
「ペットショップの仕事以外にも働いて」
「日雇いとかも」
「お金必要なんですか?」
「何か買うんですか?」
「何でもねえよ」
松田は昼休み校舎の屋上で一緒に弁当を食いながら聞いてきた二人に対して眉を顰めさせて返した。
「別にな」
「いや、別にって言われても」
「そんなのないですよね」
二人は松田にすぐに返した。
「毎日働くとか」
「信じられないですよ」
「身体だって痩せてますよ」
「この一月でかなり」
「よかったら俺達に話して下さいよ」
「事情があったら」
「お前等に話すことはねえよ」
松田は自分の弁当を食いながらこう返した。
「だから気にするな」
「そうですか」
「そこまで言うならいいですけれど」
「ああ、何でもないからな」
松田は誰が聞いてもわかる嘘を言った、そうして働き続けた。そのうえで三十万持ってそのうえでだった。
街の資産家古館家に行った、そしてだった。
その中に入って家の三男坊である古館米介茶色のショートヘアで上等のブラウスとネクタイにスラックス、そしてベストで決めている彼に金を出して言った。
「おら、約束のだ」
「三十万だね」
「持って来たからな」
彼に札束を出して言った。
「これでいいな、犬達を解放しろ」
「駄目だよ」
「何っ?」
「だって俺は一ヶ月って言ったよね」
「その一ヶ月だろうが」
松田は古館の後ろで震えている犬達を見つつ言った、見ればかなり痩せていてガタガタ震えている。サバイバルゲームを趣味にしている彼はいつも家で飼っている雑種彼にとってはどうでもいい犬達を趣味の練習の的にして撃っているのだ。犬は四匹いて黒犬、白犬、茶色の犬、白黒の犬だった。
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