おぢばにおかえり
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第五十九話 先輩と神戸でその十七
「あります」
「それ位あったら大丈夫でしょ」
「まあそれ位は」
私にしてもです。
「麺類が炒飯頼んで。あと餃子とか頼んだら」
「そうよね。だったらね」
「私が水なの注文してもですか」
「いいわ、というかちっちって節約家だから」
「それはまあ」
おみちの教会で生まれ育っていると何でも節約してとなります、信者の方の頂きものも多くて絶対に粗末に出来ないです。
「お金についても」
「だからね」
「お金のことはですか」
「ええ、ちっちならってね」
そういう風にというのです。
「ちゃんと考えてるって思ってるから」
「私に任せてくれますか」
「ええ、好きなの頼んでね」
「それじゃあ」
私は先輩のお言葉に頷いてでした、そのうえで。
メニューを開きました、するとそこにこう書かれていました。
「食べ放題飲み放題ありますよ」
「そうなの」
「はい、このお店は」
「そうだったのね」
「しかも二人からです」
「じゃあ丁度いいわね」
「尚食べ放題はお昼は一人千五百円です」
「予算いってるわね」
「しっかりと」
「じゃあそれでいく?」
「はい、ただ飲み放題プラスしますと」
お昼でもです。
「プラス千円です」
「じゃあ食べ放題だけね」
「そうなりますね」
「私お酒も好きだけれど」
「そうなんですか」
「そう、大好きなの」
今わかった先輩の秘密でした。
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