ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)
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ジェネラル
ファイナル・ウェポン エックスルート
「エックス隊長、ゼロ隊長たちと通信ができません。」
中間地点にまで到達して一旦連絡を取り合おうとしたエックスたちだったが妨害電波でも出ているのかゼロたちと連絡が取り合えなくなっていた。
「ゼロたちのことだから無事だとは思うけど・・・・・・」
「もしかして何かあったんじゃ・・・・・・」
「ドラえもんたちが付いているんだ。きっと無事でいるさ。」
心配するメンバーに対してエックスは落ち着かせるように言うが一番心配しているのはエックスの方だった。この衛星は最終防衛ラインでもあり、守るためならレプリフォースはどんな手でも使ってくる可能性がある。
「俺たちは一刻も早くジェネラルを止めることが先決だ。ゼロたちのことを心配するのはそれからだ。」
「エックス・・・・・・」
「・・・・・隊長の言う通りです。今は、ジェネラルの身柄を確保する方が先決です。俺も心配ですけど。」
「・・・・・・そうね。とりあえず急がないと。」
全員納得し、エックスたちは、さらに奥へと進んで行く。
守備隊を蹴散らしていき、とうとうジェネラルがいると思われる部屋の前に辿り着く。
「どうやらここのようだな・・・・・・・」
エックスは反応を確認しながら言う。5人は、扉を開けて中へと入る。中では玉座に座ったジェネラルが待ち構えていた。
「・・・・・ついに来たか。イレギュラーハンター。」
ジェネラルは乗り込んできたエックスたちに対して動揺する様子もなく、玉座を破壊して立ち上がる。
「ジェネラル将軍、もうあなたもわかっているはずです!この戦争・・・・・すでに勝負は決しています。こちらで保護した部下の方々のためにも降伏してください!」
「もう十分でしょ!アンタの宣戦布告でアタシたちにも問題はあったけど多くの部下たちが死んだのよ。これ以上続けても無意味よ!」
ホーネックとマーティはジェネラルに対して降伏するように言う。しかし、ジェネラルは表情を変えることなくエックスたちと対峙する。
「・・・・・・君たちは自分が生みだされた意味を深く考えたことがあるかね?」
「生み出された意味?」
「我々レプリフォースも人間を守るという志を持って生み出された。だが、その守るべき人間がほんの些細なことで私を含めるレプリフォース全てをイレギュラーとして認定された。存在そのものを排除対象とされた我々に戦うこと以外に道があったと思うかね?」
「そ、それは・・・・・・・」
「私とてレプリフォースの最高司令官、もう後戻りは許されん。さあ、私を止めたければかかってくるがいい!!」
「・・・・・分かりました。あなたがそう言うのなら俺たちは受けて立つ!!」
エックスはバスターを展開し、全員戦闘態勢に入る。
「プラズマチャージショット!!」
エックスはジェネラルに向かって強力なプラズマショットを浴びせる。かつてシグマの反乱時に使用したスパイラルクラッシュバスターと並ぶ破壊力を持つプラズマショットにジェネラルのボディは僅かながら響く。
「くっ!」
「パラスティックボム!」
「ブーメランカッター!!」
「シールドブーメラン!!」
「エレクトリックスパーク!」
続けてマーティたちが特殊武器で攻撃していく。
「流石は我が軍の将校たちを打ち破っただけのことはある・・・・・・・・だが、私はここで敗れるかけにはいかんのだ!!」
ジェネラルは両腕をロケットパンチとして飛ばす。
「うおっ!?」
「うわぁっ!?」
ビートブードは壁に打ち付けられ、マンドリラーは受け止めようとするがパワー負けし、最終的に壁に激突してしまった。
「隙あり!」
ホーネックはジェネラルが両腕を飛ばして隙ができたと判断し、針を展開してジェネラルに飛び掛かる。
「しばらく眠っていただきます!!」
「甘いわ!!」
両腕がなくなって隙だらけにになったかと思いきや両腕の接続部分から光弾を発射する。
「ギャッ!?」
光弾に命中し、ホーネックは天井にぶつかって落下する。そして、光弾はエックス、マーティにも命中する。
「グワァア!?」
「きゃあ!」
ダメージを受けながらもなんとか立ち上がるがダメージならジェネラルの方が大きいはず。
にもかかわらずジェネラルは依然として自分たちへ攻撃を続ける。伊達にレプリフォースの最高司令官の男だけあって強さを感じられた。
「独立国家の建設を目指して多くの兵士たちがその命を散らしていった。彼らの無念を晴らすためにも私はやらねばならんのだ!!」
ジェネラルは、その巨体を生かして体当たりを仕掛けてくる。
「ブラアアァアアアアア!!!」
マンドリラーは、受け止めながらもどんどん押されていく。そのマンドリラーの後ろからエックスたちは、攻撃をする。
「負けられないのは俺たちだって一緒だ!ノヴァストライク!!」
エックスはジェネラルに向かってノヴァストライクを仕掛ける。
「チャージバグホール!!」
ビートブードはそれに合わせて自分の特殊武器であるバグホールを天井に展開する。すると小型ブラックホールはジェネラルの真上に展開し、動きを一時的に封じてノヴァストライクを真正面から受けさせた。
「ぬうぅ・・・・・・・散っていった同志たちの痛みに比べればこれしき!!」
ジェネラルは、衝撃波で一同を吹き飛ばす。
「うぅっ!?アタシたちをなめんじゃないわよ!!」
マーティは、ラッシュを呼び出して空中で飛び乗り、ジェネラルの懐に入り込んでバスターショットを打ち込む。
「こ、氷か・・・・・この程度・・・・ぬおっ!?」
「相手は我々5人ですよ!」
ホーネックはジェネラルがマーティに目が行っている間にパラスティックボムを展開してジェネラルにダメージを与える。そして、反撃をしようとしたところで天井にぶら下がっていたマンドリラーが飛び降りてドリルを展開する。
「俺だってこんな時は負けていられないんだよぉ。」
やる気のないような声で言うがその眼は真剣だ。ジェネラルはドリルを片手で受け止めるがマンドリラーは、さらにエレクトリックスパークを掛け合わせて感電させる。
「ヌウウウウウウウウウウ!!!!」
ジェネラルは必死に耐え、マンドリラーを振り払おうとする。しかし、その直後自分の足元に穴が開いて嵌ってしまう。
「!?」
「今だ!!」
エックスはバスターをフルチャージすると同時に全員で集中攻撃を仕掛ける。
「「ダブルチャージショット!!!」」
「チャージブーメランカッター!!」
「エレクトリックスパーク!」
「パラスティックボム、連続発射!!」
「グオォオオオオオオオ!!!」
集中攻撃をまともに受け、ジェネラルは爆発する。ダメージは大きかったものの中破ぐらいに留めることができたため、命にかかわる心配はない。ダメージを受けたジェネラルは嵌った足が抜けないままその場に倒れる。
「?あの穴は・・・・・」
「プハー!助かったぁ。」
「「!?」」
一同は、後ろの方を見る。そこには顔が真っ黒になったドラえもんが通り抜けフープを使って顔を出していた。
「「ドラえもん!?」」
「ドラえもんさん・・・・ゼロ隊長と一緒にいたんじゃ!?」
「いや・・・・・途中で抜け穴に落ちちゃって。どうにか抜けようとあっちこっちさまよって抜けられると思ったら巨大な足が入ってきて・・・・・・」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
エックスたちはなんとなくわかった。
要はドラえもんは途中で罠にはまって抜け穴に落ちてしまい、何とか合流しようと迷路のような衛星内を歩き回り最終的に通り抜けフープを使って出ようとしたところでジェネラルの巨大な足が嵌ってしまい、仕方なく予備の通り抜けフープでこっちに出てきたと・・・・・・・おそらく顔が真っ黒になっているのも出ようとしたところをジェネラルの脚部のバーニアで焼けたせいだろう。
「・・・・・・って、ことは動力室には二人しか向かっていないってこと?」
「うん・・・・。」
マーティの質問にドラえもんは申し訳なさそうな顔で答える。
「で、でも、親玉を捕まえることができたんだからいいじゃない!?後はこの人を連行してゼロたちと合流すればいいんだから!」
重くなった空気を何とかしようとスネ夫が必死にフォローする。確かにジェネラルが戦闘不能になったことで彼を拘束することは簡単なことだ。
身動きが取れなくなったジェネラルを見ながらエックスは彼の目を見て言う。
「・・・・・・・」
「・・・・ジェネラル、もういいだろう?このまま俺たちと一緒に来てくれ。レプリフォースが今回戦いを引き起こした罪は確かに重い。でも、生きていれば償いもできるし、やり直すことだってできるんだ。」
「・・・・・エックス。」
「だから、お願いだ。もう、この戦いを・・・・・・・」
その直後、警報音と凄まじい振動が一同を襲った。
「なっ、なんだっ!?」
「一体何がどうなってんのよ!?」
エックスたちは動揺していたが驚いていたのはジェネラルも同じだった。
「バカな!?この兵器が動くはずは!!」
「おい、お偉い何とかさんよ!一体全体どうなっていやがんだ!?」
ジャイアンはジェネラルに向かって言う。
「誰かが・・・・・・何者かがこの兵器を勝手に動かしている!このままでは地球に向けられる!!」
「「「「「「「「「「えぇっ!?」」」」」」」」」」
ジェネラルの言葉に全員が思わず叫ぶ。
「私のことは構わん。急げ、若者たちよ!地球が危ない!」
ジェネラルは、残された左手で操作をしてマップを表示させる。場所はゼロが向かっている動力室だ。ここからでも別ルートで行けるようになっていた。
「分かった。兵器は俺たちが何とか止める。ジェネラルはこのまま大人しくしててくれ。」
エックスたちは急いで動力室へと急行した。
ゼロルート
「うぅ・・・・・・・」
「大丈夫、ゼロ?」
支えながら歩くアイリスはゼロの険しい表情を見て心配する。
「・・・・大丈夫だ。それより、この衛星・・・・・・さっきからやけに警報が鳴っていないか?」
「おそらく、地上への攻撃準備に入ったんだわ。ジェネラル将軍がそんな判断をするとは信じられないけど・・・・・・」
「その通り、全ては私が仕組んだことだ。」
「「!?」」
第三者の声に二人は思わず動揺する。上を見るとそこにはビームサイズを構えた黒いローブを纏ったレプリロイドが宙に浮いていた。しかし、ゼロには一目見て分かった。
「お前は・・・・シグマ!やはり、今回も貴様が仕組んだのか!!」
「クックックックク・・・・・・・愉快、実に愉快だよ、ゼロ!ここまでことがうまく運ぶとは思ってもみなかったからな!まあ、アイリスが究極のレプリロイドにならなかったのは意外だったが・・・・・・」
「ふざけるな!カーネルを・・・・・・レプリフォースを・・・・・・多くの仲間たちを死に追いやって!!」」
笑いながら言うシグマに対してゼロは怒りの眼差しで叫ぶ。
「クックックックッ・・・・・・私のせいだと?違うな、お前自身の心が破壊を望んでいるからこうなったのだ!」
「何ッ!?」
「そんな!ゼロがそんなこと・・・・・・」
「フッ、フフフフ・・・・・・めでたいから思い出させてやろう、ゼロ。」
シグマは宙を舞いながら懐かしむように口を開く。
「あれは・・・・・まだ私が・・・・イレギュラーハンターの隊長だったころ・・・・・エックス、ゼロが私の部下になる前の話だ・・・・・・・・・」
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