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ヘタリア大帝国

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TURN45 サフラン=ヴェーダその九

「ですから祖国さんには申し訳ないですが」
「お引き取りたいか」
「お願いは聞けないです」
 帰れとは言わないがそうだというのだ。
「そういうことで」
「わかったたい。それならたい」
「それなら?」
「そのクリオネさんを連れて来るたい」
 泣かぬなら泣かせてみせようだった。こうしたところがインドだった。
「待っているたい」
「それなら僕もいいですが」
「ならそういうことでいいたいな」
「はい、その時は」
 アグニの参加は了承を得られなかったがそれでもだ。参加の条件はわかり約束も取り付けることが成功した。それからだ。
 インドは日本と東郷にこうしたことを言った。
「アグニの場合はこれからたい」
「アラビアを解放してからですね」
「あのクリオネって人を提督にしてか」
「色々と妙なところはあるが優秀たい」
 インドもクリオネのことは知っていた。
「しかも悪人ではないたい」
「それならそのクリオネさんを加えますか」
「そうすればいいことだな」
「そうたい。それにアラビアたいが」
 インドはアラビア星域の話もした。
「あそこは砂嵐がインドカレーよりも凄いたい」
「ああ、そうらしいな」
 その話を聞いて東郷が応えた。
「あの星域やスエズ、それに北アフリカはな」
「宇宙の砂漠たい」
 まさにそう呼ぶに相応しい場所だというのだ。
「砂嵐はインドカレーの比ではないたい」
「じゃああそこの攻略も防塵艦を持って行くか」
 東郷はインドの話を聞いて艦隊編成について決定した。
「そうするか」
「それがいいたいな」
 インドも賛成する。そこにも防塵艦が必要だというのだ。
 そしてだ。インドはアラビアについてこうも言うのだった。
「アラビアも解放したならばたい」
「エイリスはインド洋の植民地を全て失いますね」
「そうたい。何もなくなるたい」 
 エイリスはアフリカ以東の植民地を全て失うことになる、このことが確定するというのだ。
「これは大きいたいよ」
「確かに。そうなりますね」
「後マダガスカルなりセーシェルなりたいが」
「侵攻予定だ」
 このことは東郷が答える。
「インド洋は完全に解放する」
「そしてたいな」
「オフランスも連合の一員だからな」
 このことも重要だった。マダガスカルを植民地にしているこの国も。
「倒しておく」
「そうするたいな」
「ああ、アラビア戦の後はな」
「さて、それでなのですが」
 ここでだ。日本が東郷とインドにこんなことを話した。その話すこととは。
「アラビアからはスエズに向かうことができますが」
「あの場所か」
「スエズはどうされますか」
 日本は東郷に対して問うた。スエズへの戦略について。
「あの星域は」
「攻めたいところだが」
「だが、ですか」
「スエズは堅固でしかも遠い」
 日本本土と比べてだというのだ。
「しかもアフリカにまで足を突っ込むことになるとだ」
「ガメリカ戦に戦力を向けられませんか」
「そろそろ。ガメリカの戦力が集まる」
 だからだというのだ。
「いい加減ガメリカと決着をつけなくてはならない」
「ではインド洋を全て解放したらすぐにですね」
「太平洋に戻って決戦だ」
 そうするというのだ。
 
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