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ロックマンZXO~破壊神のロックマン~

作者:setuna
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第六十八話 謎の研究所

 
前書き
謎なのに何で序盤とかでハンターに見つかるんだろうか? 

 
滝の遺跡から戻ったアッシュとグレイは他に緑のカードキーで通れるエリアはないのかとハンターの人々に尋ねたのだが、あまり良い結果は得られなかった。

「はあ、まさかこのカードキーで通れるエリアってあの遺跡だけなんてないわよね」

「どうだろう…もしかしたら封鎖されてしまったのかもしれないし…」

あまり良い状況ではないために二人は溜め息を吐いた。

「仕方ないわね、歩いて見つからないなら空から探しましょう。違法ハンターだった連中から拝借した小型艇でね」

「…そうだね」

小型艇のある海岸に行き、二人は乗り込んで空から探すことになった。

「…プロメテとパンドラ…何を企んでるのかしら?」

「どうせ、ロクでもないことに決まってるだろ」

アッシュの言葉にモデルAが答える。

「そうだね…あいつらは何かを企んでる…とてつもなく恐ろしいことを…」

グレイが俯きながら言うと、トーマスから通信が入った。

『こちらトーマスだ。聞こえるかねアッシュ君、グレイ君』

「マスター・トーマス?何の用なの?悪いけどアルバートの手掛かりになりそうなのは見つからないわ」

『そうか…だが、私が君達に通信をよこしたのはそれだけではない。君達の近くで特殊な電波が発せられている場所があってな。レギオンズの最新のレーダーでようやく探知出来る特殊な妨害電波がね…君達の近くにそれらしい建物は見当たらないか?』

「「「建物………あ!?」」」

下の島の異変に気付いたアッシュはモニターをクローズアップし、落下した異邦人ハンターの飛行艇の残骸や見覚えのある土偶型メカニロイドの残骸を発見した。

「怪しいわねー、ここに何かがあるってアタシの一流のハンターの勘がそう言ってるわ」

「アッシュ、小型艇をあそこに降ろしてくれ」

「OK」

小型艇を降下させてロックマン・モデルAに変身すると、辺りを探し回る。

すると、イレギュラーの群れを発見した。

「イレギュラーだわ」

「追い掛けよう」

ステルス性能の高いモデルPに変身してイレギュラーを追いかけると、そこには橋が破壊された建物があった。

「…っ!見覚えがある…あれは僕が眠っていた建物だ…」

「へえ…お前、こんなとこに閉じ込められていたのか」

「でも橋が壊れてるわね、何があったのかしら?」

「橋の上で、大型のメカニロイドと戦ったんだ。倒して、そのメカニロイドの爆発で橋が壊れて…僕は…」

「あの海岸に打ち上げられたってわけね」

この建物がグレイがいた場所だと言うのなら確実にアルバートに関係がありそうだ。

調べてみる価値は充分あり、モニターから様子を見ていたトーマスが通信を繋げてきた。

『なるほど、グレイ君がここでロックマンとしての調整を受けていたのならば、アルバートの秘密の研究所…と言ったところか。我々に見られては困る物があるのかもしれんな、アルバートの計画に関する手掛かりがあるかもしれん。調べてみてくれないか?』

「秘密と聞いたらハンターとして黙ってられないわね。宝探しと行こうじゃない」

「見つかるのが宝だと良いんだけどな…何か嫌な予感がするぜ…」

奥のシャッターを抉じ開けると、古い建物であるためか、パイプから有害なガスが噴き出している。

「うわ…臭いわ」

「アッシュ、このガスに触れるとダメージを受けるから気を付けて」

一度この建物から逃げる時、油断してガスを浴びてしまった経験者が言うと、アッシュも頷いた。

「取り敢えず穴を塞いで進みましょう」

アッシュはモデルLに変身し、氷でガスが噴き出ている穴を塞ぐ。

グレイはバスターショットを構えて自分達に攻撃してくるイレギュラーを返り討ちにしながらアッシュと共に先へと進んでいく。

そしてモデルLのサーチ能力で迷うことなく次の場所に繋がるシャッターを発見し、開けて通ると、そこには二つの大型のカプセルがあった。

「これ…僕が入っていたカプセルと同じだ…」

「おい、パネルに何かメッセージが出てるぜ」

「本当?どれどれ、DANー001:プロメテ。再調整までの活動限界時間、246924秒。DANー002:パンドラ。再調整までの活動限界時間、246939秒…プロメテとパンドラの名前があるわね」

メッセージにはプロメテとパンドラの名前があり、それを聞いたグレイもパネルを凝視する。

「と言うことは、これはプロメテ達のカプセルか!あの二人もここで作られたのか」

「なあ、もしかして…オイラのデータにあった兄妹のレプリロイドって…アルバートが最初に作った二人のロックマンってプロメテ達の事じゃないか?」

「「…!」」

モデルAの言葉に二人は目を見開き、モニターで状況を見ていたトーマスが通信を繋いできた。

『…それで間違いないだろう。このカプセルは恐らく、彼らを繋ぎ止める鎖だ。アルバートの計画に逆らえないようにするためにな』

「「鎖?」」

『パネルのカウントはプロメテ達の寿命だろう、かなり短く設定されている。定期的にカプセルでの調整を受けなければ、死んでしまう…そういう仕掛けだ』

「調整を受けるにはアルバートに従うしかないって事か、酷い事するぜ」

それを聞いたモデルAが苦々しげに吐き捨てると、トーマスが指示を飛ばす。

『建物はまだ奥に続いているようだな、まだ何か残されているかもしれん。調査を続けてくれ』

奥のシャッターを開けて、立ち塞がるイレギュラーを返り討ちにしながら更に奥のシャッターを抉じ開けて部屋に入ると、何かが転がるような音が聞こえてきた。

そして二人の前に黄色い針鼠型のフォルスロイドが姿を現した。

「何よ何よっ!この先は閉鎖中なのよっ!誰も通すなってアルバート様からの命令を遂行中なのよっ!」

「へえ、アルバートが…良いことを聞いたわ。そう言われるとますます気になるのよね!そこを退いてもらうわ!」

「何よ何よっ!何このテスラット様の忠告を無視してるのよっ!あんたなんか処刑よっ!電気ショックの刑なのよっ!アルバート様の命令は絶対なのよっ!」

テスラットは電気を纏いながらアッシュとグレイに襲い掛かるのであった。

一方、ある場所でアルバートを探していたヴァンはアルバートに回収されていないモデルVを破壊したが、何か胸騒ぎを感じた。

「嫌な予感がするな…何が起ころうとしているんだ?」

気のせいかもしれないが、一体化しているモデルOが反応している。

流石にもう以前のことのようなことはないが、それでも嫌な予感を感じるのだ。

「始まるの…アルバートの計画が…」

「……プロメテじゃなくてお前が来たのかパンドラ…何の用だ」

アルティメットセイバーを構えながらパンドラを睨むが、パンドラに戦う意志はないのか構える気配がない。

「あなたは…アルバートにとって最初の想定外…最初は小さい穴でも…あなたは異常な早さで強くなり…モデルVとイレギュラーを破壊していった…」

「…………」

「そして…アルバートは計画を早めて、私達の予想よりも早く動き出した…感謝するわ」

ヴァンはパンドラの目を見た。

表面上は平静だが、目からはプロメテに勝るとも劣らない激情が感じられた。

「………何をするつもりなんだ。俺に何の用があるんだ」

「あなたに…聞きたいことがあった…あなたはこの世界を憎いとは思わないの?」

「………」

「この世界は…狂ってる…この世界はアルバートを楽しませるために、アルバートの手で都合良く作られた玩具箱…モデルVの主に相応しい者を選ぶために人々にイレギュラーを襲わせ…ロックマンを生み出して殺し合わせる…アルバートを満足させるゲームのための世界…あなたは…憎いとは思わないの…?」

以前、四年前の戦いで問われたことであり、そして今なら分かることがある。

パンドラ達はアルバートを憎んでいることを。

「………正直、憎くないと言えば嘘になるな。俺達の人生も母さん達の犠牲も、全てあいつの遊びのためだったなんてな……人として生きるのも難しいし、もし目の前にアルバートがいたなら叩き斬ってる………でも、世界を滅ぼしたいとは微塵も思わないな…こんな世界でもエールや先輩、運び屋の後輩達。そしてガーディアンのみんなやプレリーに出会えたのもこの世界だからだ………お前にはそういうのはいないのか?プロメテ以外に」

「………ないわ…もうずっと昔に無くしてる…いるのはプロメテ…お兄ちゃんだけ…」

「………お前がプロメテに会えたのも、兄妹になれたのもこの世界だからじゃないのか?お前が憎んでいる世界で生きていられたのはアルバートへの憎しみだけじゃない。兄貴がいたからなんだろ。」

「……それでも…こんな世界に生まれたくはなかったわ…私も…お兄ちゃんも…」

パンドラの体が転送の光に包まれ、パンドラは姿を消し、地面には一枚のメモリが落ちていた。

「………プロメテ以外に…自分の身近な存在がいなかったのか…俺もエールや先輩達がいなかったら、そうなってたのかもな」

メモリを回収しながら、今の自分は幼なじみや先輩やプレリー達がいたからこそであり、自分に寄り添ってくれる存在のありがたさを噛み締めるのであった。

一方、場所は研究所に戻り、テスラットをアッシュがモデルLのチャージ攻撃で凍らせた後にグレイがモデルZXのZXセイバーでの連続攻撃で倒してテスラットのデータをコピーしていた。

そして奥の部屋に向かい、カプセルのある部屋に出た。

「カプセルが一つだけ…?」

「でも中は空っぽかこっちもパネルに何か映ってるぜ」

グレイとモデルAがカプセルに近付き、アッシュがパネルに映っているメッセージを読む。

「どれどれ、DANー000:オリジナル。最終調整完了、ファイナルフェイズ発動。オリジナルって…どういう意味かしら?これもアルバートの計画の一部なんだろうけど…」

「ん?おい、スロットにデータディスクが挿さってるぞ。」

モデルAに言われた通り、スロットにはデータディスクがあり、アッシュはディスクを抜き取ると、トーマスからの通信が入った。

『ご苦労だった、見つかったのは空のカプセルに謎のデータの一部のみか。まだ…我々の知らないロックマンが残されているのかもしれんな。そのデータはこちらで調べよう、ミッションレポートと一緒に送ってくれ』

トーマスからの通信が切れ、二人はトランスサーバーか出口を探して部屋を後にするのであった。 
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