八条学園騒動記
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第五百六十九話 マウリアから見た連合という国その八
「その漫画から」
「そうみたいよ」
「そうでしたか」
「そしてね」
それでというのだ。
「今もあるのよ」
「よく考えつきましたね」
「日本人が考えたみらいよ」
日本の漫画であるからだ。
「どうやら」
「この国の発想と時としてコロンブスの卵ですね」
ベッキーはこの諺も出した。
「まさに」
「それね」
「はい、考えてみますと」
後でというのだ。
「何でもないことですが」
「それがよね」
「物凄い、普通は考えられない」
「そうした発想ってことがね」
「日本では多いです、そして」
ベッキーはルビーにさらに話した。
「連合全体で、です」
「見られるの」
「そうした発想が」
「そうなの」
「そしてその発想達がです」
一つだけでなくというのだ。
「積み重なって今の連合があるかと」
「そうなのね」
「私はそう思います」
「そこまでかしら」
「一つ一つはです」
それこそというのだ。
「大したものでなくても」
「それが積み重なると」
「非常に大きなものになります」
「塵も積もれば?」
「左様です」
山になるの言葉通りにというのだ。
「大きなものになり」
「それが連合なのね」
「人の数が多く」
ラメダスも言ってきた。
「そのそれぞれの人がアイディアを出し」
「それが積み重なってなのね」
「今の連合に至るのです」
「それでなのね」
「はい、連合の今の発展があります」
「そうなのね」
「その膨大なコロンブスの卵が千年も重なって」
そしてというのだ、ラメダスは微笑んでいるがそこに深い叡智を込めてそのうえでルビ―に話した。
「今の連合があるのです」
「そういうことなの」
「産業革命もそうですね」
「エウロパからはじまった」
「まずはです」
ラメダスは考える顔で話した。
「大航海時代のです」
「あのとんでもない収奪からなのね」
「富の蓄積ではないですね」
「連合じゃそう言うのよ」
エウロパの大航海時代はというのだ。
「富の蓄積じゃなくて」
「他の地域からの収奪ですね」
「そう、実際にそうでしょ」
「その一面は確かに」
「マウリアもやられたでしょ」
「植民地だった頃ですね」
「イギリスのね」
まさにその頃にというのだ。
「そうでしょ」
「それはそうですが」
「言い方が極端だっていうのね」
「連合がそうした考えなのは知っていますが」
「エウロパは奪うだけだけれど」
それでもとだ、ルビーはさらに話した。
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