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re:俺の幼馴染は童顔過ぎて同じ歳にはみえない

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本編
青葉、ねね、ほたる編
  一話 俺と幼馴染達は美術部に入部するらしい

 
前書き
本編になります。 

 
進級して高校3年になった俺たちは進路の事を考えながら学生生活を送っていた。この時期になったらだいたいの奴らが進路を決めてそれに向けて勉強したりオープンキャンパスに行ったりと色々と行動していた。

「こんな感じでいいか?」
「最高だわ、これで最高のメイド服が出来るわ!」

俺は家庭科室に居て、被服部という名のコスプレ研究部に依頼されて新しいメイド服のデザインを描いてとお願いされた。

「完成させたら桜さんと涼風さんを呼ぶわね!」
「あぁ、好きなようにしてくれ」

コスプレ研究部に俺のデザインしたコスプレを作ってもらってねねと青葉にそれを着てもらって俺はそれを写真に撮り資料にしている。コスプレ研究部は可愛い女の子をコスプレさせるのが好きで満足、俺はイラストの資料になる。WIN-WINの関係になっている。

するとポケットが震えるのを感じた。ポケットから携帯を取り出して確認すると青葉からメールが来ていて『今から美術室に行くから来て』っと小文のメールが来ていた。
この時期になって美術室に行くって事は美大について先生に聞きに行くのだろうか?

「須藤くん、このフリルの部分で聞きたいことがあるのだけどいいかな?」
「あぁ。そのフリルの部分だな、その部分は……」

俺は被服部の部長と俺の書いた新しいメイド服のデザインについて細かく話し合う事となった。
被服部の部長との話に花を咲かしてしまって美術室に行くのが遅れてしまった。





だいぶ遅れてしまったが美術室に着いたな。
まだ青葉やねねは美術室に居るのだろうか?帰ったのならメールか電話でブーブーと文句を言ってくるだろうからそれが来てないと言う事は、たぶんまだ居るだろうな。

そんな事を思いながら俺は美術室の扉に手をかけて開けた。

「失礼します」

そう言って部屋に入ると美術部のジャージを着た顧問らしい人と青葉とねね……そして星川が居た。そう言えば夏休みに公園であった時に星川が美術部に入部してるって言ってたな。

「遅いよりくっち!」
「また無視して帰ったと思ったよ!」
「またってなんだよ、またって」
「この前無視して帰ったじゃん!」
「この前はちゃんとメールしてから帰った。ゲーセンでフィギュアを取るなら自分で取れよ」
「りくっちの方が上手だからいいじゃん」
「よくねーよ」

あの時は放課後にラノベのイラストを作者に送らないといけなかったのもあるし、ネット漫画の更新もしようと思ってたから絶対に帰らないといけなかったから。


「あ、あの……青葉ちゃんとねねちゃん。すごく絵が上手な知り合いのりくっちって……」
「うん、この人!」
「久しぶり星川」

星川は驚いた顔をして俺の方を見ていた。そう言えば星川とは二年生の時に廊下であった以来だよな。

「ひ、久しぶり須藤くん」
「えっ、りくっちはほたるちゃんの事知ってるの!?」
「高一の時の入学式の時に倒れてたから助けた。今回は倒れてなかったな」
「そんな毎回倒れてないよ!」
「でもさっき美術室に入って来た時倒れてたよね」
「ね、ねねちゃん!」
「はぁ〜やっぱり倒れてたんじゃねぇか」
「あ、あれは倒れてた訳じゃなくて……疲れたから床で休んでいただけだよ!」
「要するに床で倒れてた訳だな」
「うぅ」

俺は呆れた顔をして星川に言った。
星川はあわあわしながらも何とか訂正しようとしていたが、いい考えが思い浮かばずにシュンっとなった。

「あぁ、思い出した。お前、2年前にこの桜の絵描いて行った男子だ!」

するとジャージを着た先生がスケッチブックに描かれた絵を見せながら言ってきた。

「えっ、この桜の絵を須藤くんが描いたの!?」
「………あ〜、描いた描いた。青葉に連れられて美術部に見学に来た時に描いたな。まだ取ってたんですね」
「ほたるがこの絵を気に入って残してたんだ」
「ち、ちなつ先生!!」

星川は顔を赤くしてあわあわしていた。
そんなにこの絵を気に入ったのか……別に美術部のスケッチブックだしその部分だけ破ればいいから貰っていいだろ。

「そんなに気に入ってたのなら貰えば?」
「えっ、いいの!?」
「いいのって、このスケッチブックは美術部のだから美術部の星川が好きにすればいいだろ」
「で、でも須藤くんが描いたから」
「いらないからいいよ」
「なら貰うね」

そう言って星川は俺の描いた桜の絵の部分のページを破って鞄からクリアファイルに入れた。
星川は嬉しそうにしていた、あんな適当にイラストで喜んでくれるなんてな。

「ほたるちゃん転売はダメだからね」
「えっ、転売?」
「りくっちはイラストレーターの敗戦探偵だかぎゃぁー!!」

俺はねねにアイアンクローして止めたが、少し遅かったようだった。

「えっ、須藤くんが敗戦探偵!?」
「あー、違う。違うから、このバカの口から出た出まかせだから!」
「痛い痛い痛い! りくっち頭が割れる割れる!!」

俺はそのままねねの頭をアイアンクローをしたまま話していた。コイツがまた変な事を話すかもしれないからな。

「でも、この桜の絵の線画のタッチとか敗戦探偵と同じって思っていて、もしかしてこの学校に居るんじゃないのかって思ってたんだけど……須藤くんが敗戦探偵だったんだ」
「あーー、うーーん、はぁ〜。その通りだよ」

俺はねねから手を離してから頭をかきながら言い訳を考えたが、何も思い浮かばなかったから自白した。物真似をして描いたと言っても星川ならその嘘もすぐに暴くと思ってやめた。

「えぇ、お前本当にそうなのか!?」
「そうですよ、あまり人に知られたくないのでこのロリコンビと親と仲の良い親戚の一人(遠山りん)とその友達(八神コウ)くらいしか教えてません」

他にもイーグルジャンプの面々が知ってるが、それを言うとこのロリコンビが煩くなると思ったからやめた。

「そうか、なら須藤も入部決定な」
「はぁ!?」

するとジャージを着た先生が何処からか入部届けを取り出して書き始めた。
……あれ、この先生さっき“も”って言わなかったか?

「須藤くんも美術部に入ってくれるんだ!」
「やっぱり“も”って言ったよな。もしかして……」
「うん、私もねねっちも美術部に入ったんだ」
「私もりくっちみたいな感じでさっき入部届書かれた」
「マジかよ……。すみません、俺色々と仕事とかで忙しいのですから部活は……」
「大丈夫、暇な時に参加してくれればいいから」
「そんな適当でいいのですか?」
「大丈夫だよりくっち、この先生もさっきまで美術部もそっちのけでソフトボール部に参加してたから」
「ちょ、またそれ!?」
「納得。時間がある時に来ます」


こうして俺と青葉とねねは美術部に入部した……
高校3年になってからだけど。

「さてと、そろそろ時間だから帰るか」
「そうだね」
「あおっち帰りに本屋さん寄るんでしょ?」
「そうだ、画集!」
「何の画集?」
「フェアリーズストーリー2っていうゲームの設定画集が今日発売なんだ」
「そう言えば今日が発売だったな」

りんさんからフェアリーズストーリー2の画集を発売される事が決まって、俺が描いたキャラデザの設定資料について話がしたいと電話が来てまたイーグルジャンプに行った。
そしてその画集はもう持っている、発売される少し前にりんさんから送られて来たからもう持っている。そんな事をコイツらに言えないな。


「りくっちも買うの?」
「うん、まぁ、また今度買うよ」
「そうなんだ」
「そのフェアリーズストーリーっておもしろいの?」
「うん、面白いよ!」
「本当に好きだよなフェアリーズストーリー」
「あおっちはね、1をやってからキャラデザをやりたいって言ってたんだよ」
「そうなんだ、ならやってみようかな?」
「ほんと、なら貸すよ?」
「うん、ならお願い」

俺と青葉とねねと星川は一緒に帰る事にした。
 
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