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夢幻水滸伝

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第百三十七話 連勝を見てその六

「それは」
「違うか?」
「そうでは」
「そうなんか」
「まあその辺り私もわからないですが」
「そうなんか」
「はい、あと兵庫は」
 ビクトリアは今自分がいる県の話もした。
「昔山陽やったらしいですし」
「ああ、それな」
「そうらしいですね」
「それは聞いたことがあるわ」 
 アグノンもとだ、彼は枝豆を食べつつブクトリアに答えた。
「どうもな」
「そうらしいですね」
「ほんまかどうか知らんけどな」
「そんなお話ありますね」
「まあ日本の地域区分ってな」
「日本人やないとわからへんですね」
「頭は広島は山陽やと言っておられるが」
 欧は碧のことをここで話した。
「それは絶対やな」
「それはそやな、広島はな」
 まさにとだ、サンチェスも欧に答えた。
「山陽の中心やってな」
「いつも言われてるし」
「それはな」
 まさにというのだ。
「確かやな」
「そやな、ほんまにな」
「広島は間違いないな」
「この街は」
 こう話した、そしてここでビクトリアは生牡蠣と牡蠣フライが来たところで笑顔になって他の面々に言った。
「牡蠣とお好み焼きが美味しいのが広島と」
「そこでそう言うか?」
「あかんやろか」
「食べもので言うとな」
 どうかとだ、アグノンは自分の前に置かれた生牡蠣に柚子を搾ってその汁をかけつつブクトリアの言葉に応えた。
「わかりにくいやろ」
「そうかしら」
「牡蠣は他の場所でも美味しいところあるやろ」
「そう言われると」
「そやからな」
「食べもので地域は断定出来ない」
「そうちゃうか、まあ確かに広島は牡蠣が美味しい」
 実際にとだ、ガルパンは広島の牡蠣の味については肯定して述べた。
「生牡蠣にしても牡蠣フライにしても」
「それはやね」
「おらっちも思うわ」
「そやね」
「とにかく地域はな」
 こちらのことはとだ、ガルパンはビクトリアにさらに話した。
「その国の人やないとな」
「わからんところがあるね」
「ほんまにな」
「三重県は関西かどうか」
「こっちの世界では伊勢と志摩やな」
 起きた世界の昔の国名でもある。
「そして兵庫もな」
「関西か山陽か」
「時代によっても変わるみたいやし」
「ほんまにその国の人やないとわからんね」
「どうもな」
 ガルパンは生牡蠣を食べながらビクトリアの言葉に応えた、そしてだった。
 牡蠣の後で酒を飲んでまた言った。
「まあ確かに言えることはな」
「何なん?」
「広島はお酒が美味しい」
「ああ、そのことなん」
「このことは確かやな」
「それ言うたら牡蠣もやね」
「そしてお好み焼きもな、ただ頭に大阪の方をお好み焼きって言うたら」
 碧が言うには大阪焼きでなくだ。 
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