八条学園騒動記
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第五百六十七話 喫茶店の服その三
「いつもだから」
「有り得ないんだね」
「あんなの体育の授業で着ろって言われたら」
どうかとだ、レミはじと目になって語った。
「絶対に嫌だって言う自信があるわ」
「じゃあこうした喫茶店だと」
「提案者に怒るから」
「私もよ」
ウェンディも言ってきた。
「メイド服でもどうかってなってるのに」
「ブルマだとだね」
「言った人にアックスボンバー浴びせるわよ」
この時代にも存在しているプロレスの技である、普通のラリアットと違い腕を肘のところで直角に曲げて相手の顔にも攻撃を浴びせる。
「本気で」
「絶対に許さないんだ」
「水着でもそうするけれど」
「ブルマだとなんだ」
「同じよ、というか何で体育で使われなくなっても千数百年も残ってるのよ」
「コスプレで残っているんだよね」
ベンはウェンディのその疑問に答えた。
「だからなんだ」
「それでなの」
「あとアニメとかゲームにずっとたまに出続けてるから」
「たまになの」
「漫画でもね」
こちらでもというのだ。
「出るから」
「残っているの」
「あと風俗店では定番らしいから」
ベンはこのことも話した。
「そのこともあって」
「残ってるの」
「そうなんだ」
まさにというのだ。
「そこはね」
「完全にマニアの世界ね」
「そうした手のね」
「メイド服以上にいやらしそうね」
「否定しないよ」
ベンははっきりとした口調で答えた。
「そこはね」
「そうなんだ」
「うん、ただね」
「ただ?」
「こうした服って他にもあるから」
「ブルマ以外にも」
「くノ一の服とか」
この服もというのだ。
「あるから」
「あの服も普段着ないわね」
「まずね」
「ある筈ないからね」
ベンも言い切った。
「そもそも」
「というかよ」
ここでこ言ったのはレミだった。
「あの服っておかしいでしょ」
「くノ一の服?」
「そうよ、忍者よね」
「それがどうかしたのかな」
「忍者の服なら」
それならとだ、レミはどうかという口調でさらに言った。
「露出多いのおかしいでしょ」
「男の人を誘惑するとか?」
「いや、あれ実戦の服でしょ」
くノ一の服はというのだ。
「そうした時はそうした服着るじゃない」
「まあそれはね」
「変装したりして」
忍者が変装も得意としていることはこの時代でも有名なことである、何しろスパイであるから変装が得意であることも当然のことだ。
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