八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百七十二話 沖縄の食べものを食べながらその五
「内匠頭さん切腹になったんだ」
「将軍様の面子潰したしな」
「朝廷の人を招いてのことだったからね」
もうそれで当時の将軍であった徳川綱吉さんが激怒したらしい。
「即刻切腹させられたんだ」
「当然だよな」
「江戸城の中で刀抜いたから」
もうこれで終わりだ。
「切腹にもなるよ」
「そうだよな」
「確かにその日でね」
即日切腹させられた。
「しかも大名なのにお部屋の中じゃなかったから」
「そこは問題か」
「そう言われているけれど」
それでもだ。
「まあ切腹自体はね」
「当然か」
「それで赤穂藩士の人達が怒ったけれど」
ここからがその忠臣蔵の本題だ。
「考えてみたらね」
「吉良さんにとっちゃ迷惑な話だな」
「本当にね、しかも討ち入りがあるって幕府も想定してたから」
それでだ。
「吉良さんのお屋敷江戸の外れに移されてね」
「見捨てられていたんだな」
「それでね」
「討ち入りになったか」
「この時吉良さん戦ったけれど」
「隠れた様に言われてるな」
「事実は違うのにね」
吉良さんを卑怯で姑息な小悪党にする為にそうしたと僕は思っている。
「それが随分とね」
「改悪されているな」
「変えられているどころか」
「本当にな」
「酷いよね」
「幕末の時も思った」
「文化祭の時に」
幕末と言われてすぐにわqかった。
「あの時だね」
「俺はずっと後藤象二郎や板垣退助が嫌いだった」
「坂本龍馬をいじめていたから」
「岡田以蔵を背中から切り殺した」
「処刑の時だね」
「寄ってたかってな」
「それもね」
岡田以蔵の最期についてもだ。
「あの二人現場にいたか」
「その時点でおかしいな」
「処刑は首切り役人の人達がするから」
「後藤象二郎は家老だったな」
「家老位になると」
それこそだ。
「そうしたことまでは関わらないから」
「判決には関わってもな」
「家老には家老の仕事があるから」
幾ら何でも藩の細部まで関わらない、家老は言うなら藩の大臣ひいては首相なのでそこまではしない。
「まして板垣退助ってね」
「人を後ろから刺す人じゃないな」
「全然違うよ」
それこそ忠臣蔵以上の悪質な改悪だ。
「もうね」
「そうだな」
「正々堂々とした人だったから」
このことはこの頃から死ぬまでだったらしい。
「人を切るにも」
「正面からだな」
「というか志士を藩主の命令でも後ろから切ったな」
「そんな奴だとな」
「西郷さんも信頼しないよ」
勿論大久保さんもだ。
「長州藩の人達もね」
「このことが咎められるな」
「武市半平太さんを切腹させた山内容堂公もそれを言われたし」
桂小五郎さんに面と向かって責められたらしい。
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